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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

カイロ治療を受ける頻度、期間の目安

スケルトンを前にするカイロドクターのイメージ
費用や頻度が心配な方は参考にしてください。

カイロプラクティックをネット検索すると「通わされそうになった」など、ネガティブな意見が散見されますので、カイロプラクティックが何を根拠にどれくらいのスパンで来院をお勧めしているのかを書いていきます。

日本の場合保険適応ではないので、金額的には参考にならないかもしれませんが、回数や期間は参考にしてみてください。

目次

カイロ治療は1か月で判断

1か月を目安にカイロケアを受けてみる

どれくらいの期間を目安に背骨の矯正(脊椎マニピュレーション)を受けることを考えたらよいか。

確証度Dなので、人にもよるということなのでしょうが『だいたい1か月間は受けてみて』という科学的根拠があります。

接骨院などでも骨盤矯正と称してさまざまな「矯正」が行われているようですが、脊椎徒手療法の専門家ではありません。似て非なるものだとお考えください。

また逆もありまして、脊椎マニピュレーションを行わないけど『カイロプラクティック』と名乗っている治療院も多いです。未法制化状態の日本では一概にカイロ治療とまとめることが出来ないのが歯がゆいところであります。

肝心のエビデンスを見ていきましょう。

エビデンス

1994年 Agency for Health Care Policy and Research 《米》医療政策研究機構 腰痛診療ガイドライン
脊椎マニピュレーションによる治療を1ヶ月間行なっても患者の症状や機能障害の改善が認められない場合は、脊椎マニピュレーションを中止して患者を再評価すべきである(確証度D)。

ドクター

腰痛に関する調査ですが他の部位でもある程度参考になると思います。

上記のように症状だけでなく、機能障害という観点も大事です。患者さんは痛みの強さのみを意識しがちですが、どれくらい日常生活の動作が回復するかも重要な要素です。

個々の関節機能で評価する場合は、間接機能を回復させると結果的に痛みが取れてくる、という順番です。

カイロ治療の頻度は軽症と重症で違う

日本で1か月毎日連続してカイロ治療(脊椎マニピュレーション)に通う人も少ないでしょうが、1日おき、2日おきくらいで来院が効果的であるようです。

このあたりは慢性痛に関して2020年にようやくガイドラインが作成されました。

これによると

  • 軽症ならば1-6回通ってみる
  • 中度~重度の症状なら週に2.3回を2-4週続ける

早見表

エピソードの種類治療訪問数ケアの
期間
再評価期間
軽度の悪化1–6 回/エピソード発症ごと症状発症の始まりと終わり
中等度または重度の悪化2〜3回 /週2〜4週間2〜4週間ごと
継続管理(メンテ)のためのスケジュールされた間隔1〜4 回/月進行中少なくとも6回の訪問ごと、または必要に応じて変更を文書化
慢性痛はこの表を参考に

本邦では保険適応でないので、費用との兼ね合いになります。ご参考程度に。
週3回の来院を4週続けるのがMaxだとお考えください。

多くのケースではこれくらい通えば結果がでます。また再評価が一定期間後に行われるのも重要です。

まとめ

このページではカイロプラクティック治療に通うあらかたの目安を科学的根拠を基に解説してみました。

短期間で回復する方もあれば、思ったように効果が出ない方もおられます。さまざまな要素で症状があらわれていますので、背骨の機能を高めるだけでは解決しない問題もあります。

またドクターとの相性もあります。

予算の不安や思い描いているスパンと違いがある方の参考になれば幸いです。

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