久々にこのカテゴリーで記事を書きます。結局とても長い間、約二年間ぐらい咳が続いておりました。
走る気力もちょっとずつ、削がれてなくなっていったんですけども、いろいろなお医者様にセカンドオピニオン、サードオピニオンを聞きに行って自分なりに納得がいったことを綴っていきます。
複合的な要因で咳が続いていた
私はカイロプラクターなので、筋骨格系の専門家です。よく患者さんから唯一の原因を求められるのですが、さまざまな要因が絡み合って筋骨格系の痛みを感じてらっしゃる姿をみています。
そのような観点で申します、咳も単一の原因ではなく複合的な要因で続いていたようです。
気管の過敏性
先生方のご意見を聞きながら、体調と自分なりの知識、検索結果も参考に色々考えました。最初は気管が敏感になってしまうと、ちょっとした刺激が咳を誘発するということを学びました。
何でも「気管のセンサーは命に直結する部位なので目のセンサーより異物に対しては敏感にできている」そうです。一度過敏になってしまうと2.3カ月は過敏な状態が続くそうです。
そのようなことをお聞きして承知の上でマラソンをより早く走る為にランニングを続けていたんですけども、気管が過敏になった状態のまま練習を続けていたため、悪循環になってしまい、走れば咳が出るっていう状況が続きました。
アレルギーも関与?
花粉症のシーズンも2回、3回と迎えて別のお医者様はアレルギーも関与してるだろうと教えてくださいました。
ネット検索でも出てきますが、喘息患者の8割以上はアレルギー性鼻炎を持っていて、漏れなく私もその一人ということです。
ですからスギ花粉のシーズン以外にも、ハウスダストやエアコンのカビなど、過敏な状態が続く環境も影響していたとも考えています。
痰ではなく鼻水?
勉強になったのは、咳とともに「痰が出るような気がしていた」けれども、耳鼻科の先生いわく「アレルギー鼻炎がある方は1年中なんだかんだで鼻水が出ていて、それが喉に下りてきているので、それを痰と勘違いしている」そうです。
その鼻水の後鼻漏状態で喉まで下りてくると、既に過敏になっている粘膜を刺激して咳が出ているらしいのです。ですから抗アレルギー薬で鼻を止める必要がある。
なので、いろんなことが複合的に重なって。咳が続いているということだと言う理解に至りました。
抗アレルギー薬を処方していただいて、まあやんわりと収まっていく時期があったり。まあ結局、いろいろそれでもまた走ればやっぱり咳が結構していました。
遅延型運動誘発性喘息?
途中で気づいたのですが、走っている時、走った直後は咳がでていませんでした。走り終わったあと数時間3時間とか5時間とか8時間して出ることが多かったため、食物なんかの遅延型アレルギーがあると聞いたことがあった為、調べてみました。
運動誘発性喘息運動誘発性の咳でも遅延性自発性のものがあるそうです。ですからそのような事を考えていた時期は「遅発性の運動誘発性喘息」なんじゃないかなというふうに思っていました。
である時、風邪ぎみのまま「速歩」の大会があって参加。10キロの部に参加した後、案の定咳がかなり悪化しました。
ステロイド療法しても、治まらなかったので、気管支拡張やアレルギー薬も使いました。それでも回復しきらない咳だったので抗生物質が処方されました。
そのような状況だったので2週間ゆっくり休んでいたらある程度収まってきました。それ以降は走っても2~5キロ程度しか走っていないのでハッキリとは言えないですけど、一ヶ月ぐらい本当に走ることを止めてみたらかなり咳はコントロールしやすくなりました。
ストレスで咳?
ストレスで咳が誘発されることがあるのか?と調べていたところ、習慣性咳症候群なるものがあると知りました。心因性咳嗽(がいそう)とも呼ばれるそうで、心理生理的メカニズムにより、発作的または連続的に起こる乾いた咳をさすそうです。
症候群なのではっきりとした診断があるわけではないけれど、ストレスや心の問題が原因で咳の症状が引き起こされるとされています。特徴をコピペすると
- 症状の特徴とチェックリスト:
- 咳の音が大きくて、犬が吠えるような、きんきんした、または霧笛のような音がする。(コンコンした咳だった)
- 咳はくりかえし発作のように起こる。(寝てる時以外はいつもあった)
- 身体や検査で異常が見つからない。(酷い時は聴診器で気管支収縮ヒューヒューしてた)
- 咳が日常生活や学校生活に影響している。(疲れると出やすかった)
- 咳が眠っている間や集中しているときなどは咳がでない。(走った後に主に咳が出た)
これらの特徴に当てはまる場合、心因性咳嗽の可能性が高い
- 原因:
- ストレス: 仕事や学業、家庭などのストレスが溜まると、自律神経が乱れ、脳幹にある咳中枢を刺激して咳が出やすくなることがある。(生活の変化は大きい)
- 感情の抑圧: 悲しみや怒りなどの感情を抑え込むことで、身体がその感情を咳として表現することがある。(負の感情は表現しないようにしている)
- 注意を引くため: 無意識のうちに、自分に注意を向けさせたいという気持ちから咳が出ることがある。(目立ちたがり屋?)
- 習慣性: 咳が一度出始めると、身体がその動作に慣れてしまい、ストレスや感情とは関係なく咳が出るようになることがある。
- 治療法:
- 薬物治療(精神科薬・漢方薬)や非薬物療法(催眠療法・暗示療法など)が有効(使ってないけど休んだら良くなった)
とcopilotは教えてくれました。
最近子育てで忙しく、身体が休まる時間が少ないので思っている以上にストレスが溜まっているのかもしれません。1昨年前は人生初のぎっくり腰~帯状疱疹のいわゆるストレスで免疫低下したと思われる出来事もありました。
特にアンダーラインの部分が私の気になるところで、通常の喘息なら夜間の発作が激しいと聞きますが寝ている時は発作はありませんでした。少なからずストレスも影響していたように思います。
歳
私も50歳を迎えて、いろいろな個所が無理が効かなくなってきています。内科の先生にも言ってもらったのですが、「50歳になると体調が変わってくるから、無理をしないように」。
いろいろと考えてトレーニングをしていたので大丈夫だと思っていましたが、やはり20代、30代のようにはいきません。距離を踏むとそれだけ疲労からの回復に時間が掛かるようになります。歳には勝てないとはよく言ったものです。
ひとことで言えば疲れ?
結局、かなり疲れてたなって?今になって思います。
事の始めは夏の暑い日にちょっと咳が出ている中で20キロ走を強行したことでした。
今更ながらですけれども、風邪とか咳が出るときは完全におさまるまで休んだ方が良いです。単純な答えでした。
カイロプラクティックの臨床に活かすなら「オーバーワーク、オーバーユース」の方にブレーキをしっかりかけてあげる。口酸っぱく休んでくださいと言ってあげる。
経験者として言えるかなと自信がついたところであります。ランニング中毒ってよく言いますけど、今振り返ると完全に中毒だったなと言えます。毎日継続して走るにはある程度中毒性が必要ですが、肉体がもたなくなってまで続けることはありません。
それぐらいの快感というか、恍惚感ってやつを享受してたのでしょう。さすがに二年以上かけて気づいたことなので。これからはしっかり休みも入れて走っていきたいと思います。
どなたかの参考になれば幸いです。