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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

    スタチンでLDLコントロールよりCRP(炎症)注目すべき?

    スタチンによるLDL低下とCRP炎症マーカーを比較したイメージイラスト

    私は健康診断でLDLコレステロール値が高いと長年指摘を受けて、50代を過ぎてからスタチンのお世話になっているカイロプラクターです。ほとんど副作用はないと言われていますが、飲み続ける必要があるお薬に関係する情報は持っておきたいものです。

    この記事は、心血管疾患や脳血管障害のリスクを下げるモニター値は、LDLよりもCRP(炎症)をウォッチしていたほうが良さそうだ、という医学誌ランセットの論文をご紹介します。

    目次

    最近注目の炎症

    2020年代からあらゆる疾患のベースに微細な全身性の炎症が存在するのという論文が出されてきています。そのような観点から調べられたようです。

    この文書は、スタチン療法を受ける患者の心血管イベントや死亡のリスクについて、炎症とコレステロールの影響を調べた3つの試験の結果をまとめたものです。

    スタチンの復習

    スタチンという薬は、血液中のコレステロールを減らして、動脈硬化を防ぐ効果があります。動脈硬化とは、血管の壁にコレステロールやカルシウムなどがたまって、血管が固くなってしまう病気です。動脈硬化が進むと、心臓や脳に血液が届かなくなって、心筋梗塞や脳卒中などの重い病気になる可能性が高くなります。

    炎症も関与する動脈硬化

    しかし、スタチンだけでは十分ではない場合もあります。動脈硬化の原因には、コレステロールだけでなく、炎症という現象も関係しています。炎症とは、体が外からの細菌やウイルスなどに対抗するために起こる反応ですが、時には体を傷つけることもあります。炎症が起こると、血液中にCRPという物質が増えます。CRPは、炎症の程度を測る目安になり、血液検査で測定可能です。

    この文書では、アメリカの医学者たちが、スタチンを飲んでいる患者さんたちについて調べました。

    3万1000人のデータから見えてきた事

    3つの違う国際的な試験に参加した3万1,245人の患者さんのデータを分析しました。その結果、次のことがわかりました。

    • CRPが高い人は、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントが起こるリスクが高かった
    • CRP高い人は、心臓や血管の病気で死ぬリスク、またどんな原因でも死ぬリスクが高かった。
    • コレステロール(LDL-C)が高い人は、心臓や血管の病気で死ぬリスクや、どんな原因でも死ぬリスクは少し高かったですが、心血管イベントが起こるリスクは変わりませんでした。
    • CRPはコレステロールよりも、将来の心血管イベントや死亡の予測に重要な指標であることが示されました

    医学者たちは、「このデータは、動脈硬化のリスクを減らすためには、スタチンだけでなく、炎症を抑える治療も必要かもしれないことを示しています」と言っています。

    高感度CRP hs‑CRPは日本でも測定可能

    この研究で使われたCRPは高感度CRP(hs‑CRP)で、通常の血液検査よりも微細な炎症を検出できるタイプです。日本でも一部の検査機関で測定可能ですが、炎症性疾患がなければ自由診療になり2,000〜6,000円の模様。

    一般内科や予防医療クリニック、自由診療の検査専門クリニック、一部の健康センターでのオプションのなるそうなので、かかりつけ医の先生に自分の状態を知りたいからということで、ご相談してみてください。

    私も相談してみようと思います。今回ご紹介した研究は、主要心血管イベント(MACE)心筋梗塞、冠動脈疾患イベント、心血管死は、LDL値より高感度CRP値のほうが指標になる、という内容です。

    脳血管障害や認知症に関してもCRP値との関連が指摘されていますが、別の機会にご紹介します。

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