鬱で骨密度が低下
フィンランドの研究で、職業上ストレスが高く、しかもうつ症状がある人は骨密度が低くなっているという研究が出ました。
これは踵の骨での骨密度測定で、同じように鬱症状があっても職業上のストレスが少ない場合は骨密度と関連しなかったとのこと。
職業性ストレスはうつ症状と関連し、うつ病は低骨密度に関連していることはわかっているが今回のように骨密度と直接職業ストレスが関連しているのは検討されていなかったようです。
同じ鬱状態でも、社会的状況によって骨密度の影響が違うところが興味深いです。
International Journal of Behavioral Medicine誌オンライン版2013年6月19日号に掲載。
ストレスやうつ状態はだれしもが大小の差はあれど、生活して行く上で経験することだとおもいます。健康上おもわしくないのは誰でもわかっていることですので何とか回避したいもの。
ストレスも程度問題で、例えば食欲も食べているうちはユーストレス(肯定的な力、行為)ですが、満腹感以上に食べるとディストレスになります。時間が経過すれば空腹になりまたユーストレスとなります。
そう呼びたくないけど、一般的には対人関係スキル
私も対人関係が得意か?と問われれば得意なほうではないと思います。(だから一人でカイロプラクティック治療院をやっているのですが…)
だから安易にそうは呼びたくないけど、立ち振る舞いが得意な方は世の中にいらっしゃいます。こちらとしては、負の部分を押し付けられた気持ちになるお気持ちもわかります。ですが、敢えて書かせてください。
職場でのストレスも程度や、各個人の状況や考え方によって変わるものです。物事の尺度は絶えず変化していきますので一律に測れるものではないですし、いつも不確実なことが多いのが人生。「ストレスコントロールは不確実性に対する耐性」が大事だともいわれます。「ケセラセラ」の精神ですね。
今後も何につけても数値化する傾向は強くなるいっぽうでしょうが、物事や状態、状況はいつでもダイナミックに絶えず変動していることはおさえておく必要があるでしょうね。
ストレス社会をどう考え生き抜くか
内田樹先生は人間にそなわった能力という表現で、それら各個人の身体状態をモニタリングする力として数値化できない、学校教育では評価できない能力として解説されてます。
評価主義社会はいっそう進んでいくでしょうが、同時にカウンター勢力として各個人の生きる力というのも必ず強くなっていくとおもいます。
大切なのはストレスを感じてうつ症状がある人が、客観的な評価でレッテルを貼られることではなく、各個人の生きる力を信じ、磨いていくことだと私は思います。
世界のどこかにご自身の骨密度が直感的に解かる方がいるかもしれないですが、それよりは私達自身で工夫できること、沢山歩き、バランスよく食べ、沢山寝て、銭湯や温泉でも入って健康第一になる生活を送ることをおススメします。