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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

ヨガに中期的に取り組んだ場合の炎症、ストレスマーカーへの影響

瞑想する女性
生活の一部にするとよいヨガの効用

近年「炎症」が多くの疾患の背景にあることが解ってきており、さまざまな方法で身体内の微細な炎症を抑える試みが検討されています。

健常者がかなり真剣にヨガに取り組んだ場合、唾液コルチゾール(ストレスマーカー)やインターロイキン(炎症性マーカ)の減少がみられたようです。

目次

ヨガで炎症を抑える

ちょっと私の英語力が低い為、しっかり認識できていないのですが、ヨーガの種類はハタヨガ1~2時間、マントラヨガ1時間、座って瞑想2時間、と一日数時間ヨガを行った場合だと思います。

研究ではベジタリアン食や身体統合性の向上による可能性も考えられているが、多くは瞑想によるものと考えられている。

今後の研究はヨガによるものなのか、瞑想によるものなのか、社会的ダイナミクス、指導者の影響など考慮して、どの文脈要因においてどの程度関連性があるかを同定していくことのようです。

これらの研究は本当に大変そうです。そもそもハタヨガのアーサナも迷走を深める為にあると私は思っているのですが、切り分けて考えなきゃならないのが医学的研究なので大変ですよね。

ストレッチ
ヨガは炎症を抑える効果もある

歴史的に長く続いているものは、何らかの効果があるから続いているのですが、これまでの医学的な研究に加えて具体的に研究が行われてきていることは嬉しい限りですね。

線維筋痛症におけるヨガの効用

ヨーガが線維性筋痛症に有効であるとされる研究結果があるようです。私も趣味でヨーガを行っておりますが、筋骨格系の治療には大変有効であると感じています。

実際 腰痛や背中の痛みといった背骨周囲の疾患の リハビリテーションにはヨーガの要素がふんだんに取り入れられています。

22名という少数ですが女性の線維性筋痛症患者へのヨーガ介入試験
ヨガのレッスンを週2回×75分行ったところ ストレス指標であるコーチゾル低下に効果があるというパイロット的研究。同時に、疼痛軽減、心理的指標、マインドフルネス(一種の瞑想法)の向上がある。

Journal of Pain Research, 2011; : 189 https://www.dovepress.com/an-eight-week-yoga-intervention-is-associated-with-improvements-in-pai-peer-reviewed-fulltext-article-JPR

伝統の医学にはいろいろな効能があるのですね。その後さまざまな研究が行われ、それなりに効果があるものの、線維筋痛症はもしかしたらウイルス性の炎症疾患かもしれないという議論が沸き起こり、現在もまだ原因不明です。

それでも一定の効果はヨーガに期待できそうです。上記の研究は短期間での調査です。年単位でヨーガを深めていくとより効果があるのではないか?と私個人は考えています。ご参考ください。

ヨガの効果は世界的ブームで研究が続いている

世界の片頭痛有病者数を10億人と推定している。片頭痛患者では強い頭痛だけでなく、吐き気や視覚障害、光過敏や音過敏が生じることが少なくない。

瞑想とヨガを組み合わせたマインドフルネスをベースとするストレス低減法(MBSR)が、片頭痛の軽減に有効である可能性を示す臨床試験の結果がでた。片頭痛患者の抑うつや障害の軽減にMBSRが有効であることが示されたほか、MBSRによる生活の質(QOL)の向上も認められた。
ストレス軽減療法は8週間のプログラムで、瞑想と負担の少ないヨガのポーズで構成されている。その最終的な目的は、身体の痛みを含めたストレスへの反応を変化させることにある。

Rebecca Erwin Wells, et al.JAMA Intern Med . 2020 Dec 14. [Epub ahead of print] https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2774130

統合失調症 投薬治療と併用してヨガで症状改善

Vancampfort氏らは統合失調症患者の精神症状(陽性症状、陰性症状)や健康に関連する生活の質(HRQL)に対し、ヨガセラピーを行うことが補助的治療として有用かを無作為化比較試験(RCT)のシステマティックレビュ―にて検討した。Acta Psychiatr Scand誌7月号(オンライン版2012年4 月6日号)報告したようです。

主な結果は以下のとおり。

・精神症状の改善はエクササイズや待機コントロールと比較し、ヨガセラピー後に認められた。
身体的、心理的、社会的、環境的HRQLも同様に、ヨガセラピー後に、より有意な改善を示した。
・いずれのRCTにおいても、有害事象は認められなかった。
・統合失調症患者に対する抗精神病薬の補助的治療として、ヨガセラピーは有用であると考えられる。

ヨガの効果はいたるところで確認されています。男性のヨガ人口が少ないようですが、これから増えてくるといいですね。

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