「Medicine and Science in Sports and Exercise」に米メリーランド大学公衆衛生学部助教授のJ. Carson Smith氏は、「運動が気分を向上させることはよく知られているが、感情への影響や、日常のストレスに耐えるうえでもよい効果がある」との報告をした。
日常的な運動が『抗不安薬』そのもの
私自身が認知行動療法の研修の中で気づいたこと「運動をすれば不安は消える」そのものの研究結果です。
【研究方法】健康な大学生に、30分間の安静と、30分間中等度のサイクリングをさせ、不安レベルに及ぼす効果を調べた。
不安レベルは、運動/安静の30分前、および15分後に測定された。
感情の研究に用いられるデータベース「国際情動写真システム(IAPS)」の90枚の刺激的な写真を20分間見せた後でも測定。被験者は全員、安静と運動の両方のテストを受けた。
【結果】運動および安静の両方が被験者の不安を和らげたが、IAPSの写真を見た後では、運動をした被験者の不安レベルは低く維持されていた。この知見は、日々のストレスや不安の管理に役立つことを示している。
なおこの研究では、運動とストレスおよび不安のレベル低下との関連が示されたが、因果関係は証明されていない。
この凄くあたり前の事も、私は開業して不安だらけの時には見えなくなっており、やたらと不安の日々を送っていました。他の症状もそうですが、本人にとっては当たり前になってしまっているライフスタイルの中に健康阻害因子があってもブラインドになって見えなくなってしまうんですね。
これを読んで運動してみて調子が良くなってきたらメモを取っておくと良いですよ。認知行動療法では毎日毎時間メモを取ります。自分のアタマで合点がいく協力なサポートになります。
海外のガイドラインを参考
運動習慣は若いうちから付けておくことが良いと思います。そこで5歳以下の運動ガイドラインが英国で出されていますので、ご参考ください。
5歳以下で歩ける子供の英国身体活動ガイドライン
1. 少なくとも1日に180分の身体活動があるべき。補助なしでく歩くことができる幼稚園・保育園の子供は、毎日物理的に活発であるべきです。
2. すべての5歳未満が長期間、抑制的に座っています(睡眠時間を除く)。それらの座業的で抑性的に費やされる時間は最小とするべきです。
* ほとんどのイギリスのプレ小学生が現在1日あたり120–150分を身体的活動で過ごすので、このガイドラインを達成するのは、別の身体活動30分を加えることを意味するガイドラインを解釈するとき、個々の物理的、精神的な能力は考慮してください
Physical activity guidelines for EARLY YEARS (UNDER 5s) – FoR CHiLDREN WHo ARE CApAbLE oF WALkiNg
もし多動やら、落ち着きがないとお子様にお感じなら、上記くらいの運動はできているか確認してみましょう。あまりにも動かさなすぎて不安が発生しているのかもしれません。から。
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