プラシーボ効果とは「お薬」ですと「お薬のようなメリケン粉」を服用してもらっても医学的な効果が出ることを言います。
これが慢性腰痛患者にも効果があるようなのです。しかも偽薬だと説明して処方しても!
15分のプラシーボ効果の説明の後「これ偽薬です」
研究では、被験者はプラシーボ効果について15分説明を受けたあと「偽薬です」って瓶に書かれていたものを処方されたグループでも、通常のお薬を渡されたグループと同等の効果があるようなのです。
2016年10月14日リリースの研究
何ででしょう…
Ted Kaptchukハーバード大学医学部准教授はこう考えている、
プラセボ服用は症状を変更し、おそらく症状を調節する脳の領域を活性化させる儀式であると。
これカイロプラクターが、偽薬って書いて処方しても効果がありそうですね。(やらないですが)
この飴玉は偽薬ですが、舐めると腰痛が楽になるんですって言って飴玉を渡してもいいのかなあ。そんな馬鹿げたことを考える今日この頃。
人間は社会的な生き物
人間は社会的な生き物ということで、医療という儀式が行われれば、どんな儀式でも7割は効果があると言われています。勿論カイロプラクティックケアもプラシーボ効果が大いに関わっています。
Kaptchuk博士は、自己主観的な症状や愁訴を伴う他の状態にも効果があるのでは?と推察している(他の種類の痛み、倦怠感、うつ病、一般的な消化器または尿の症状など)。
「プラセボ介入で腫瘍を縮小したり、動脈の詰まりを取り除いたりすることは決してありません。もちろん万能薬ではありませんが、確かに気分が良くなります。私たちの研究室では、プラセボをゴミ箱に捨てることはできない」と。
臨床的意味があり、静的に重要であり、患者を安心させます。これは不可欠です。
医療者とのあたたかな関係性抜きには効果がでない
「医療提供者との温かく共感的な関係なしに、症状を緩和するためにプラセボピルを服用することはおそらくうまくいかないでしょう」とCarvalho博士。
ここでも人間関係が重要だと言っています。おそらくビデオレターでプラシーボ効果の説明を受け、自販機で偽薬を販売しても効果はないでしょう。そうではないのです。医療の場においてコミュニティを再構築していくのです。
今まで当たり前のように処方されてきたお薬って、何なんでしょうね。その事についてはあまり反省は無いのでしょう。
寺山修司の戯曲「星の王子さま」の中にこんな一節があります。
「どうせお芝居なのさ…」
すべてでは無いにしても偽薬で済む症状も他にいろいろあるのでしょう。
この部分に関しては、ホメオパシーで慢性腰痛に効果があると言っても嘘にはならないでしょう。ここのところホメオパシー医学が科学の標的で叩かれっぱなしですが、このような研究が多くでてくれば変化が起こるかもしれません。
そして2018年にはいよいよランセットがプラシーボ効果の特集を組んだようです。
医学の最先端がプラシーボ効果になってきているとは驚きですね。
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