日本精神神経学会誌2015年1月号の冒頭にある八木剛平先生のお言葉です。
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精神疾患が国民病の一つとなり、精神医学が日本国民の精神的健康のために大きな期待をかけられることになった矢先だけに、
科学的根拠(エビデンス)がなく 標準的な治療方針から大きく逸脱した過剰治療が全国的に蔓延して言う事実を、精神医学会は深刻な事態として受け止めなければなるまい。
そしてこれは、何よりも私たち日本の精神科医にとって、特権的な処方権によって守られてきた臨床的専門性の「信用にかかわる問題」なのである。
西洋医学史を通覧すると、今日の眼でみればほとんど常軌を逸したと思われる過剰治療が行われたのは、特定の治療思想が突出した時代であった。
———————————————————————————— このようなことが巻頭に述べられています。 皆さんの回りで向精神薬を飲み続けている方はいらっしゃいませんか?
精神疾患は脳の機能的な障害(モノアミン仮説)という説は仮設でしかなく、ここ10年来薬物による治療はプラシーボによる治療(偽物の薬)と変わりないことが科学的に解ってきています。
このニュースは7年ほど前のニュースです。これ以来海外ではSSRIへの冷ややかな眼差しが世間にあるとか。
製薬会社がニュースになっていない日本をターゲットにしているのは市場原理としては致し方ありません。経済至上主義ですから。
これは個人や社会の健康を考えた場合ふさわしくない選択になります。だいたい10年遅れで日本は動きますから、あと3年くらいすると少しずつ世間の認識も変化してくるかもしれません。
それでも今後2.3年のうちに新世代抗鬱薬を処方されるひとが可哀そうです。そもそも医療費が膨らむじゃないですか、金ないのにね。
あー馬鹿馬鹿しい。