こういう地味な研究、私は好きです。あと今まで言われていたことと真逆の結論がでていることも個人的には面白いところ。
昨今は情報化社会で、なんでも情報を簡単に取得し、日常生活に応用できる時代。良いことではありますが、今回の記事のように研究しなおしてみると、常識が覆ることもしばしば。
麦茶には冷・温の両方の作用がある

麦茶といえば、夏に身体を冷やす目的も含めて、飲用するものだと親から教えられて育ちました。納涼感のある麦茶のCMを観ての通り基本的には夏の飲み物だというイメージです。
けれども身体を温める目的で飲んでもいいかもしれません。今回の記事はそんな内容です。
麦茶濃度を3倍にして冷え性女性に飲んでもらった結果

共同通信社2011年11月14日配信によると
麦茶の濃度を三倍にしたエキスを、冷え症の女性48名に飲んでもらい、着色しただけの飲み物と比較したところ2倍の指先の血流量の増加を確認したようです。
これらの研究結果をキリンホールディングスの研究チームがまとめ、鹿児島市で開かれる日本血流血管学会で12日、発表するそうです。
昔中国人と働いていた時、風習かどうかまでは確認してないのですが、いつも麦茶をお客さんに出していました。
そこでは冬には暖かい麦茶を出していました。そして「血の流れが良くなる」とお客さんにマッサージの後に飲んでもらっていました。中国では昔から体感的に判っていたことなのかもしれません。
香り成分が血管を弛緩させる
では科学的に考えて何が血管を弛緩させるのか?この研究チームは香り分子にも着目したようです。
チームが麦茶の香りのもととなる分子の一つを、特殊技術で培養した人の血管細胞に与えたところ、血管を弛緩(しかん)させる物質をつくり出したという。これは血管側が弛緩物質をつくりだしたということなのだと思います。
夏バテ対策にも麦茶はお勧め
2021年の記事になりますが、夏バテ対策の1番の対策は「こまめに水分を摂る」ということだそうです。
その中で、日本人が一番口にしやすい飲み物が水・ミネラルウォーターについで麦茶が多い。
「夏の時期に毎日1回以上飲むもの」(複数回答)について聞いたところ、「水・ミネラルウォーター」が41.3%と最も多く、「麦茶」が38.0%、「アイスコーヒー」が35.7%。
「1年を通して、あなたの体質であてはまること」(複数回答)について聞いたところ、「いつも不安があり、ストレスを感じる」が27.0%と最も多く、「手足が冷たく、肩こり」が23.3%、「顔から汗をよくかく」が20.0%と続いた。とくに「夏バテ経験あり・なし」の人で大きく差ができたのが「手足が冷たく、肩こり」で「夏バテ経験あり」の人が28.3%に対し、「経験なし」の人が9.1%と普段の体質や身体のコンディションが影響する可能性をうかがわせた。
普段の「平熱」(単一回答)について聞いたところ、「36.0~36.4℃」が56.7%と最も多く、「35.5~35.9℃」が19.7%、「36.5~36.9℃」が14.7%と続いた。夏バテ経験の有無でみると、平熱が「36.4℃以下」の人は「夏バテ経験あり」が多く、「36.5℃以上」の人は「夏バテ知らず」が多かったが、解析から普段の平熱と「夏バテ」の関連性はとくに見いだせなかった。
もしかしたら、冬にも麦茶を飲む習慣ができて「1年中基本は麦茶でしょ!?」くるのかもしれませんね。ノンカフェインだし。
当院では2018年から冬にも麦茶を施術後にお出ししています。
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