大うつ病の場合ですので、うつ病、抑鬱状態の方には参考にならないかもしれませんが、第二世代の抗うつ薬(四環系抗うつ薬)と認知行動療法に差はないそうです。
大うつ病において
大うつ病はシンプルにいうと:「気分の落ち込みや興味の喪失が続き、日常生活に支障が出る状態が、少なくとも2週間以上続くこと」
1990年1月~2015年1月に発表された、大うつ病に対する第2世代抗うつ薬や認知行動療法に関する試験結果のシステマティックレビュー
・抗うつ薬単独治療と認知行動療法を比較した試験が10件
・抗うつ薬単独療法と抗うつ薬+CBTの併用療法を比較した試験が3件ありました。【レビュー結果】治療反応率、寛解率、試験中止率にいずれも有意差なし
メタ解析の結果、第2世代抗うつ薬と認知行動療法では、治療反応率や寛解率について、いずれも有意差はない。
17項目うつ病用ハミルトン評価尺度による評価でも、両群間の有意差はない。
同様に、試験中止率や、治療効果が上がらないことによる治療中止率も、両群間の有意差はない。
有害作用による治療中止率は、第2世代抗うつ病薬でCBTより高率だったものの、有意差は認められなかった。
BMJ. 2015 Dec 8;351:h6019. doi: 10.1136/bmj.h6019. PMID: 26645251; PMCID: PMC4673103.
カイロプラクティック臨床を行っていると、抗うつ薬のお世話になっている患者さんにも出会います。
長期間服用されている患者さんもいらっしゃるため、将来を考えた場合、認知行動療法を行った方が自助の力を養えるのではないかと思います。


最近イタリアの精神医学に興味が向き始めていて、もともとの考え方が違うのではないかと疑問を抱く毎日です。
認知行動療法は当院でも行っています。真剣に取り組んでいけば、それなりの結果がでることは、言うまでもありません。


安易な薬使用に警鐘 うつ病多様化
共同通信社 2012年7月27日(金) 配信
によると、日本うつ病学会が、多様化するうつ病を適切に治療するための医師向け指針をまとめたらしい。
うつ病学会が指針を出すのは初のことで、次々に開発されている抗うつ薬の有効性や副作用に関する情報を盛り込み、軽症者の安易な薬物療法に警鐘を鳴らしたのが特徴。
指針は、急増している患者の多くは軽症か、うつ病の診断基準以下の「抑うつ状態」と推測されると指摘。臨床現場では「慎重な判断が求められる」とした。
少量から処方が原則
軽症者に抗うつ薬の使用を始めるには、焦燥感や不安感の増大などの副作用に注意して、少量から始めることを原則とする。
一方で、乱用や転売目的で抗不安薬や睡眠薬を入手するための受診が社会問題化しているとして「大量処方や漫然とした処方は避けるべきだ」と明記。
「安易に薬物療法を行うことは厳に慎まなければならない」と強調している。
個人の問題でなく社会問題
WHOも、これからの健康課題は「うつ病」だと明言しています。公衆衛生の観点で考えていく必要があります。
どんどんと増えるうつ病患者。
政治と社会の変革が必要
その部分は2023年10月2日更新videonewsの宮台先生の解説が非常に解りやすいです。宮台先生曰く、精神疾患の患者になる、ならないの多くの要素は社会の関数によるので、関数を変えていけば患者と呼ばれる人たちは減る。
社会がより寛容に開放的に、包摂できるようになれば「ちょっと変わった人、ちょっと落ち込んでるだけ」という捉え方になります。この部分は根が深い問題で簡単には解決しませんが、先ずは個々人が包摂的な人間になっていくことが大切です。












