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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

    青年期の腰椎椎間板ヘルニア

    2017年の論文になります。10年近く前の論文ですが、基本的な考え方の方向性が確認できます。10-19歳という範囲で腰部椎間板ヘルニアの診断と経過についてレビューされたものを解説していきます。青年期に絞った椎間板ヘルニアの研究は少ないと思いますので、多いに参考になります。

    カイロプラクティックの臨床で、過去に椎間板ヘルニアの診断を受けた方や、クリニックでの保存療法に満足いかないかたに出会うことがあります。そのような方々のケアをする礎になる論文になります。

    目次

    腰部椎間板ヘルニア青年 70例の追跡調査

    腰部椎間板ヘルニアの診断を受けた青年70症例のうち、殆どは保存療法で経過観察された。

    うち手術に至ったのは6人の患者

    進行性の神経学的欠損と持続的な腰痛を患っており、外科的処置で治療されました。

    17か月フォローされ、痛みや日常困難動作が追跡調査されている。

    そのまんま伊藤

    強調したいのは9割以上の青年は保存療法を受けていて1年以上続けられています。保存療法は手術でない方法です。

    詳しい経過

    ちなみにこの論文では

    休息と投薬にもかかわらず、6週間以上続いた無力な持続性腰痛または神経根痛の患者に対する外科的治療を提案している。

    つまりカイロプラクティックや理学療法は行っていない状況です。ですから、さらに詳しくしらべれば、理学療法群と休息、投薬治療群では結果が違ってくる可能性はあります。

    神経根痛とは足への痛みがある場合に使う表現です。

    手術の提案も論文やガイドラインによって、時期はマチマチで世界共通の時期はありません。ヨーロッパガイドラインでは神経根症状が2年続く場合に、手術は選択する方法の一つとしてあります。

    カイロプラクティックの来院者に尋ねてみても2020年頃からは安易に手術を勧められるケースは減っているように聞こえます。あくまでも私の主観ですが。

    論文による手術提案の時期が「2年」や「6週間」が早いか遅いかは、その方の状況にもよりますしお医者さんの考え方の違いにもよってきます。いずれにせよ社会全体での認識がどのあたりにあるかにもよります。

    日本の場合はどちらかというと短期的に手術に踏み切る傾向が強い国だとおもいます。理由は初診時に患者さんに向けて「長くて2年くらいはこのままかもしれません」と伝える医療機関が少ないからです。

    痛みの減り具合と必要期間

    肝心の痛みの減り具合ですが、この論文の中で言われているのは

    症状の平均期間は7.21±1.69ヶ月でした。

    ですから、基本的に半年前後は症状があるものと考えてください。どうしても患者さんは即座に痛みを減らしたいと願いますが、脚に症状がある場合は時間が掛かることを知ってください。

    治療前のVAS(痛みのスケジュール?/10で表す)は
    6.05±0.83でしたが
    治療後6か月では3.1±0.6でした。

    痛みの強さ
    研究開始時は平均6/10の痛み
    人生最大の痛みを10とする
    6カ月後は平均3/10の痛みが残る
    人生最大の痛みを10とすると
    1年後は平均2/10の痛みが残る
    人生最大の痛みを10とした場合

    間違えないでほしいのは、半年保存療法をしても痛みが0になるわけではないということです。

    もちろんやり方にもよりますが、一般的に言って痛みが半分くらいになる→これでも治療成功していますから、安心してください。

    そして1年後はVASは2.17±0.76でした。

    1年経過しても痛みが少し残っているのが普通

    1年たてば1/3くらいの痛みに一般的になっています。1/3の残っていても普通です。繰り返しになりますが、施術のやり方にもよります。

    日常できないことを表す(ODS)は、
    治療前に42.03±3.75 →
    6か月は25.01±2.75

    日常の活動できないこと指数では
    研究開始時は平均4/10の活動に支障がある
    とくに問題無い場合を10とする
    6カ月後は平均2.5/10の活動に支障が残る
    日常生活動作に問題無しを10とすると

    ここでも半年後に少し支障が残っていることは一般的なことです。運動療法など保存療法をしっかり行っていけば、判りやすく回復していく時期ですので、この時点で「そろそろ手術を考えますか?」という提案をされることがあっても、いろいろな角度から「手術の意味」の質問をして納得できるまで考えてください。

    何を質問していいのか判らない学生さん達に「チュージング・ワイズリー 賢い選択」の動画を上げておきますので参考にしてください。このことは椎間板ヘルニアに限らず、医療全般で世界的に必要なアクションだと考えられております。

    医師には言いにくいこともありますが、理解あるお医者様は聞いてくれるはずです。そうでなければ医師との関係を無理に続けなくても良いのではないかと私は思います。

    医療の現場で患者さんが医師に問うてみる5つの質問を解説していきます。

    1. この検査が本当に必要ですか?
    2. どんなリスクや副作用がありますか?
    3. よりシンプルで、より安全な選択肢はありますか?
    4. もし、何もしなければどうなりますか?
    5. いくらかかりますか?保険は効きますか?

    何かわからないことがあれば、いつでもご相談してください。当院は学生料金を設定してありますので、カイロプラクティックの施術をしながら充分に説明していきます。

    学生諸君の判断材料になればと思います。

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