MENU
伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

    変形性関節症のサプリ4種に効果なし

    変形性関節症の膝の痛みとサプリ4種に効果がないことを示すイラスト
    気持ちは解るが慎重に考えよう

    変形性関節症のサプリの宣伝をメディアで観ない日は少ないのではないでしょうか?それくらい儲かるのでしょう。だってテレビコマーシャル料って高額じゃないですか?そのサプリメントに効果が無かったとしたら…

    目次

    変形性指関節症への併用研究

    この変形性関節症への代表的なサプリメント4種に効果が無いという内容の結果報告です。

    オーストラリアで40歳以上の変形性手関節症患者106例を対象に、4種のサプリメント併用をして痛みへの効果が検討されました。

    • ボスウェリアセラータ抽出物250mg/日=インドの乾燥高地に自生している落葉樹
    • 松樹皮抽出物100mg/日=アカマツ(バビショウ)の内部樹皮から抽出)
    • メチルスルフォニルメタン=MSMは、ほとんどの動植物に含まれている有機イオウ化合物)1500mg/日
    • クルクミン168mg/日=ウコン(ターメリック​などに含まれる黄色のポリフェノール化合物)

    の変形性手関節症への2重盲検無作為プラセボ対照試験で検討しました。

    2重盲検の無作為比較対照試験なので、信頼度は高いです。

    エビデンスのレベル表
    信頼性が2番目に高い研究

    結果、痛みの低下に有意な差はなかった

    この痛みに差がないのはご理解いただきたいですが、日本だとさほど聞かない名前もあるようです。サプリメントの中には○○エキス抽出などで上記の4種が使用されている可能性はあります。

    日本では「健康食品」または「機能性表示食品」として販売されており医薬品ではないものの注意が必要です。

    • グルコサミン&MSM+ボスウェリア(DHC)MSMとボスウェリアセラータ抽出物を配合。関節の柔軟性維持や膝の違和感軽減を目的とした一般的なサプリ。
    • ピクノジェノール®関節サポート(ファンケル)  松樹皮抽出物(ピクノジェノール®)を主成分に、抗酸化・血流改善を目的とした関節ケアサプリ。  → 松樹皮抽出物が中心で、炎症緩和を狙う設計。
    • ウコンエキス+クルクミン(小林製薬)クルクミンを高吸収型で配合。抗炎症・抗酸化作用をうたうが、関節症への直接的効果は限定的。

    4種併用では差は無かったので、2種併用や5種併用などもお察しいただければと思います。

    有害事象(なにか異変が起きた)がプラセボ群、つまりメリケン粉を飲んでいたグループでも起きるのが人間の面白いところです。これをノセボ効果といいます。患者さんが本物のサプリや薬だと思いこんで飲むことで、出る身体の反応です。

    高価なサプリメントを飲み続けていて、効果を感じていない方はご参考くださいませ。

    グルコサミンも関節や軟骨に効果はない

    グルコサミンについては以前から効果が無い事が調査で解かっていますが未だに宣伝でよく見かけます。ある程度正確な情報を知っておきたいところ。

    コンドロイチン+硫酸グルコサミンは膝変形性関節炎患者に何の利益ない可能性

    膝変形性関節炎患者164人を対象にしたマルチセンター、二重盲検プラセボ対照RCTの結果、コンドロイチン+硫酸グルコサミンはプラセボと比べて痛みや機能不全に改善は見られなかった。

    製薬企業が出資して行った独立した専門家からなるデータと安全性監視委員会をもつ研究。

    毎度アメリカでは訴訟問題

    あたまを抱える男性
    え?グルコサミンも!

    アメリカ地方裁判所イリノイ北部東地区では集団訴訟が行われて、示談が成立しておりRexall Sundown, 社または NBTY社あるいはその関連会社からグルコサミンを含む関節の健康のためのサプリメント製品を購入していたら集団訴訟を起こされ、裁判所の決定により支払いを受けることができるそうです。

    公共メディアの劣化が各分野で叫ばれていますが、サプリメントや健康関連食品関連のメディアも厳しい現状です。騙される方が悪いですから、とはいうものの、騙す方が悪くないワケではないですからね。

    この記事が役立ったと思ったら、ぜひシェアをお願いします。
    目次