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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

運動で鬱リスク減

だいたいの解説動画

英ケンブリッジ大学のSoren Brage氏、JamesWoodcock氏らが行ったシステマティックレビューとメタ解析の結果、日本で行われた研究1件を含む15件の研究報告が抽出され、研究参加者数は合計19万1,130人で、211万588人年の追跡が行われ、うつ病の新規発症は2万8,806件だった。

身体活動量は、1週間当たりの安静時代謝量を上回る代謝当量(mMET時/週)で評価。

全対象の大半(95%)は35mMET時/週未満であり、さらに78%は17.5mMET時/週未満だった。

目次

最大25%鬱病リスクが減る

身体活動を行っていない人に比べて、推奨量の半分(4.4mMET時/週)の身体活動を行っている人のうつリスクは18%低かった。

さらに、身体活動の推奨量(8.8mMET時/週)を満たしている人のうつリスクは25%低かった。

ただし、身体活動量がそれ以上多くても、うつリスクはあまり低下していなかった〔17.5mMET行っても低下しない]

この結果に基づき身体活動量の低い人が全員、推奨される身体活動量を満たしたと仮定すると、うつ病の11.5%を予防可能という推計結果が得られた。

なお、うつ病予防のためにどの程度の身体活動を行えばよいかという点について、著者らは「その推奨量を設定するのは困難と考えられる」と述べている。

「運動がメンタルヘルスに有用と考えられる理由はいくつも挙げられる」と語る。

例えば、脳の血液循環を改善し、炎症と体の免疫応答を変化させ、うつリスクが抑制される可能性があるという。また、「運動によって身体的パワーがつくことで自己評価が高まったり、幸福感を感じる機会も増えるのではないか」とのことだ。

ただし懸念材料として、Baum氏自身の研究で、激しいトレーニングを継続したアスリートでは、摂食障害や燃え尽き症候群のリスクが上昇することが確認されたことを指摘。

「激しすぎる運動は、かえってうつリスクを高めるとも考えられる。もっとも、メリットがデメリットに切り替わるポイントを定量化して示すことは難しい」という。

とは言え、「うつ病の患者に対しては、運動をさらに推奨すべきだ」とBaum氏は言う。同氏自身は、患者に運動を勧めるだけでなく、患者とともにウォーキングをすることもあるとのことだ。

運動だけで考えない

このような記事を引用すると「運動だけで鬱を予防しよう」と考えがちですが、鬱の発症は実際にはさまざまな要因があり、最近では複合要因だろうと考えられています。

運動も大切ですし、栄養素も大切です。社会的な状況も大切ですし、体内の炎症も少ない方が良いでしょうし、身体の痛みも少ないほうが良いですし、睡眠時間も交友関係なども大切です。

あたり前のことかもしれませんが、悩んでいる時は意外と見落としてしまう項目がありますので、たまに振り返って考えてみることも大事でしょう。


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