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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

デルマトームはあまりあてにならない

シュラッグする女性

儀式的にテストされてきたデルマトームは【あてにならない】という報告。私自身も検査してて、その通りになったことは1度もありません。

足の痛み、痺れのような下肢症状に神経学検査で行われる皮膚感覚の検査。
当院でも行われますが、解剖学的な分布で痺れや痛み、皮膚感覚の異常などがぴったりくることはほぼないです。

L5はなんと1%

これは多くの臨床家が直面しているとおもいますが、統計的にもはっきりしているようです。

  • L5群で、疼痛の分布がL5デルマトームと少しでも一致したのは正面22例(22.4%)
  • 背面60例(61.2%)
  • 両方13例(13.3%)で、50%以上一致したのはわずか1例(1.0%)であった。
  • S1群で、疼痛の分布がS1デルマトームと少しでも一致したのは正面3例(3.6%)、背面64例(77.1%)、両方15例(18.1%)で、50%以上一致した患者はいなかった。
  • L5群で、チクチクする痛みの分布がL5デルマトームと少しでも一致したのは正面27例(29.7%)、背面27例(29.7%)、両方14例(15.4%)で、19例(20.9%)は50%以上一致した。
  • S1群で、チクチクする痛みの分布がS1デルマトームと少しでも一致したのは正面3例(3.6%)、背面44例(53.0%)、両方18例(21.7%)で、50%以上一致した患者は12例(14.5%)であった

L5.S1領域でのチクチクする痛みは20%くらい一致するが、その他はまったく当てにならないということのようです。

これでも科学と言えるのかが疑問ですね。学生の頃、一生懸命練習しましたけど。いまでも基本だから、練習はするんでしょうね、きっと。


『そのまんまサンシャイン』ではMRI所見にとても不安を憶えている方の解消法としてデルマトーム図をお見せする事はあります。

当然画像所見とは一致しませんが、ひとまずは安心して頂けることが大切なので活用しています。

そもそも画像検査はしない方が良いことが勧告されている時代です。

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