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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

薬が入院の引き金になることもある

薬を前に不安になっている女性

お医者さまに処方され、良かれと思っているお薬。勿論効果があるので処方されていますが、高齢者においては、このお薬が原因となって入院に至ることもあるという報告です。

米国内での研究なので、これがそのまま日本人に当てはまるわけではありませんが、参考になる箇所もあるでしょうし、多剤処方が社会問題化している今、お薬の量、一度に服用する種類数を見直すきっかけになれば幸いです。

数種類の薬の写真(イメージ)
お薬も毒になることがある
目次

ワーファリン、インスリン、アスピリン、血糖値下げる薬

米国内で高齢者の入院の原因が、薬によるもとという研究結果がある。

高齢者、特に80歳以上の入院の引き金になっているのが、4種類の薬であるという。

入院のほぼ半数(48%)を80歳以上の高齢者が占め、そのほぼ3分の2(66%)が意図的でない薬の過剰服薬によるものであったそうです。

その4種類の薬は以下になります。

  1. 抗凝固薬ワルファリン 血栓治療に用いられる
  2. インスリン製剤:糖尿病患者の血糖コントロールに用いられる
  3. アスピリンおよびクロピドグレル(商品名:プラビックス)などの抗血小板薬
  4. 経口血糖降下薬(糖尿の薬)

ワルファリン(ワーファリン)は血栓治療に用いられ、緊急入院の33%に関与。

  • ワルファリン(ワーファリン)は血栓治療に用いられ、緊急入院の33%に関与。
  • インスリンは緊急入院の14%に関与。
  • アスピリンなどは血栓予防に用いられ、緊急入院の13%に関与。

ご存じの通りこれらの薬剤は、日本でも良くもちいられておりますし、薬局で簡単に手に入るものもあります。日本でも同様の理由で緊急入院している可能性も充分にありますよね。

ちなみにですが、ワーファリンとグレープフルーツは一緒に摂ってはいけないといいますが、調べたら実に多くの薬剤がグレープフルーツを食べていけないものでした。

抗血小板薬または抗凝血固薬の主な問題は出血。インスリンやその他の糖尿病薬では症例の約3分の2が錯乱や意識喪失、痙攣など精神状態の変化が関与していたようです。

インスリンで低血糖になってしまうのでしょうか?お薬は使い方を間違うと毒になりますから、あらためて注意喚起が必要です。

5種類以上の薬は危険です

65歳以上の米国高齢者の40%は5~9種類、18%は10種類以上の薬剤を服用していた。

サプリメントも含め5種類以上お薬を服用している状態を、ポリファーマシーといい相互作用で危険な状況です

いずれにせよ、薬物が必要な方々が服用しているのだが、単独の医師の判断で多剤服用しているケースが目立つと米国疾病管理予防センター(CDC)薬剤安全性プログラム責任者のDaniel Budnitz博士らは指摘している。

日本でも注意しておかないと高齢者は特に5種類以上の薬が定常化しているように見受けられます。よほど家族が注意しておかないといけませんね。カイロプラクティックの臨床でも、たまに遭遇するポリファーマシー。

勿論私にそれを止めさせる権限はありませんので「一度お医者さまにご相談されたほうが良いですよ」とだけお声がけさせていただいております。

健康は薬では手に入りませんから、運動と睡眠と栄養バランスのとれた食事を若いうちから心がけることをお勧めします。少しずつでいいので、習慣化させていくことが財産になります。そして飲むタブレットは、サプリメントを含めて5種類までと肝に銘じておいてください。

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