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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

女性の肥満、風邪薬、SSRIは子の自閉症リスクを高める

笑う少年
自閉症のリスクを高める? イメージ
目次

自閉症リスクを避ける

BMIをはじめ、適正体重の維持が健康管理に大きく関わることは良く聞きます。今回BBCニュースが報道した内容によると、女性の肥満は子供の「自閉症のリスクを高める」というものです。

25未満のBMI(健康BMIは18.5と25の間にある)を持つ母親と肥満傾向の母親を比較した。

母親が2型糖尿病および妊娠糖尿病の有病の場合

母がⅡ型糖尿病の場合、自閉症スペクトラム障害や発達の遅れを持つ子どもを持つようになる確率が高かった。

  • 自閉症スペクトラム障害群では9.3パーセント
  • 発育遅延群の11.6%
  • いっぽう健康BMI群、つまり適正体重グループは6.4%だった。
女性ドクター

子の自閉症に限りませんが、糖尿は子供にまで影響するのですね。

自閉症(イメージ)

例えば肥満の有病率(30以上のBMI)

自閉症スペクトラム障害または発達遅滞児の母親でも多くみられた。

  • 自閉症スペクトラム障害群では21.5パーセント
  • 発育遅延群では23.8パーセント
  • 健康BMI群では14.3パーセント

これに高血圧が加わるとさらに良くない結果になっていくようです。子の自閉症リスクを下げたい方は、なるべく適正体重を維持しましょう。

アセトアミノフェン(風邪薬の成分)でも自閉症、ADHDリスク高まる

出生前後のアセトアミノフェン曝露が後の自閉症スペクトラム症状(ASC)および注意欠如・多動症(ADHD)発症に及ぼす影響を検討するため、コホート研究のメタ解析を実施。欧州の出生・小児コホート6件の母子7万3881組を解析対象とした。

その結果、4-12歳で臨床症状を有する小児の割合は、ASCで0.9-12.9%、ADHDで1.2-12.2%の範囲だった。

  • 出生前にアセトアミノフェンに曝露した小児は、曝露なしの小児と比べて、後の発症確率が、自閉症では19%高く
  • ADHD症状では21%高かった

男児、女児ともに出生前曝露後のASCおよびADHD症状のオッズは高かった。この関連は男児の方がわずかに強かった。

出生後(18カ月まで)の曝露にはASCおよびADHD症状との関連は認められなかった。

妊婦さんは体調管理大変だとおもいます。お仕事も続けていないと保育園に入るのも大変ですから無理してしまいがちですが、最大限制度を利用して、薬を飲まないように、肥満にならないよう注意したいものです。

出生前のSSRI、SNRI使用と子供のASD、ADHDリスクに関連性

妊娠中のSSRI、SNRI使用と子供のASD、ADHDリスクとの関連がメタ解析で認められました。注目したいのは、妊娠前に使用していてもリスクが高まるということです。

妊娠中の使用
●ASD(1.42倍)
●ADHD(1.26倍)
妊娠前の使用
●ASD(1.39倍)
●ADHD(1.63倍)

まだ考慮する要素があるようなので、確定的ではなく更なる研究が必要ということですが、充分に参考になる研究だと思います。

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