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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

タイプA行動パターン勤労者は内臓肥満、抑うつ、睡眠異常の割合高し

あくびをする勤労者

心理行動学的概念であるタイプA。心理学が好きな方はどこかで耳にしたことがある単語だと思います。

仕事をこなすうえでは、どれも有益な性質だともいえるタイプAの性質。いわゆる仕事ができる男、女の特徴ともいえます。

どこにライン引きをするかにもよりますし、いくつ特性があればタイプA確定ということでもありません。あくまでも傾向のお話なので、参考にしてみてください。

簡単に言ってしまうと、「まじめな方」と言ってもいいかもしれません。

タイプAぽいの男性
タイプAの方は内臓肥満、抑うつ、睡眠異常になりやすい
目次

タイプAの方の行動特性8つ

このタイプAの行動特性を幾つか挙げてみます。

  • 時間切迫感(いつも時間に追われている感じ)
  • 熱中性(物事に熱中しやすいタイプ)
  • 徹底性(なにかをやり出すと徹底的にやってしまう傾向がある)
  • 自信(自らを信じる人、これはよっても良いことですよね)
  • 緊張(ある程度緊張感がないと上記のような性質にはならないですよね)
  • 几帳面さ(何事も几帳面な方いらっしゃいます。そのような性質です)
  • 怒りやすさ(最近ではアンガーマネジメントが流行していますが、すぐ怒る方もタイプAの特徴だとか)
  • 攻撃性(これまで挙げてきたポイントを考えると、うなずける項目です。)

などがあげられます。

考えてみると、一瞬ならだれでもこのような性質があるし、社会生活を送るうえで一定レベルで要求される性質だと思います。

抑うつ感、心血管疾患の原因にもなりうる

このような8つの性質は、仕事をこなす上で大切な性質ですが、実は抑うつ感の増悪や冠状動脈疾患の原因となるとされているようです。

人間の性質なので、変えられない部分もあるでしょうが、何とかコントロールできるようにしたほうが良さそうです

長崎大学保健・医療推進センターの小川さやか氏らが報告によると、タイプAの人には内臓肥満傾向や睡眠異常の頻度が高いことや抑うつ感が強いことらしい。

メカニズムについて小川氏は、

  1. タイプAの人が早食いや就寝前の食事など、食行動異常を増加させる可能性があり、内臓肥満を進行させている可能性
  2. タイプAの人が抑うつ感を高め、高い抑うつ感が食行動を増悪させることで、内臓脂肪蓄積を進行させている可能性

早食いや、寝る前の食事と書かれると、私も「ドキっと」してしまいます。あまり几帳面なほうではありませんが、時間に追われている感、徹底的にやってしまう、たまにカチンときてしまう、など私もタイプAなのかもしれません… ちなみに睡眠異常や内臓肥満ではありません。

早食いは糖尿病とも関連

金属製品工場に勤務する中年層の日本人男性2,050名を対象に、2型糖尿病と食べる速度の関連性を評価。

結果:食べるスピードと糖尿病発症率とに関連がみられた。ただし、BMI調整後はこの関連に有意差がなかったことから、早食いが引き起おこす体重増加が要因か?と考えられている。

主な結果は以下のとおり。

  • 食べるスピード別に「ゆっくり、普通、早い」の3カテゴリーに分類
  • BMI 25以上の肥満者の割合は「ゆっくり」で14.6%、「普通」で23.3%、「早い」で34.8%と、食べるスピードが速いほど高い肥満有病率を示した。
  • 試験期間中、177人の参加者が糖尿病を発症した。
  • 各カテゴリーにおける糖尿病発症率(1,000人・年あたり)は「ゆっくり」で9.9、「普通」で15.6、「早い」で17.3であった
  • ただし、BMI調整後、有意な相関は認められなかった。

少しでも糖尿病のリスク、内臓肥満、抑うつのリスクを下げるためにゆっくり食べたいものです。

タイプAは職務的には素晴らしい仕事をするようですが、その生活がつづくと健康を害してしまう可能性が高いです。
私自身も含めて、のんびり生きていきたいものです。

(日経メディカル別冊編集より抜粋)

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