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伊藤孝英
カイロプラクティックそのまんまサンシャイン院長
RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛という観点から、生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジしてマルチモデルで腰痛ケアをしています。鬱・不安などの気分障害で過度な薬物療法に疑問をお持ちの方もお気軽にお問い合わせください。
そのまんまサンシャイン公式ホームページ
筋骨格系の症状はもとより代替医療のセカンドオピニオンもお気軽に聞きにきてください。https://chirosonomanma.com

オーストラリア・英国のカイロ業界の動き

目次

反ワクチンカイロプラクターは排除

オーストラリアでは反ワクチンを活動的に行っているカイロプラクターが多いようです。

実際コロナ窩の最初の頃にも叩かれていました。

カイロプラクティックは自然治癒力をもっとも重視する手技療法ですので、反ワクチンの立場をとるカイロプラクターが出てきてもおかしくはないのですが、世間との認識にズレが生じます。

そのような教育を受けてカイロプラクティックの臨床を行っていますからある意味素直な先生だと言えます。

カンガルー
豪州は自由で雄大な国

薬物療法もそうですが、適切な時期に適量を服用する、摂取するというほうがあらゆるリスクが軽減されるというのが現実的なところでしょう。ワクチンもそうです。  

このような自体をふまえて、オーストラリアカイロプラクティック理事会は、医療実施者としての基本的役割を踏み外し人々をリスクに曝す治療を提供しているプラクティショナーを取り締まるようです。

明らかに患者さんの利益に反するということでしょう。

  • ウェブサイトや医院での反ワクチン宣伝物を全て排除することを命ずる
  • 認可されているCPD(生涯教育)プログラムからいくつかのコースを除外する
  • 基準に従っているかどうか無作為査察を導入する
女性ドクター

オーストラリアではカイロプラクターは医師と同じ立場ですから、社会的な立場もあり発言権も大きいのでしょうが理事会が動き出したということは大問題なのでしょうね。

英国でカイロプラクティックを含む代替医療の公立大学教育廃止

世界のカイロプラクティックの現状を報告することで、カイロプラクティックの在り方、未来に何が求められているのかを考える機会になると思い、この記事を書いています。

カイロプラクティックは米国で生まれ、世界中に広がりを見せた代替医療の代表的なものです。代替医療とは西洋医学以外の医療の形態です。鍼灸治療やアーユルヴェーダなども代替医療と呼ばれます。

この代替医療の大学教育の現場が変わってくるのかもしれません。

不景気のあおりかエビデンスのある治療法も大学教育をやめる

医学の疫学調査で世界をリードする英国。効果のありそうなものは次々と取り入れて、その後しっかりとした調査を行い、費用に対する効果が得られているかどうかを吟味します。

イギリスでは2012年から、英国の税金を投入されている大学で鍼やホメオパシー、ナチュロパシー、リフレクソロジーなどの代替医療の学位をとることはできなくなるようなのです。

とはいえイギリスでは私立の大学での教育は続ける模様。カイロプラクティックは法制化されて運用されていると思いますので、一概に効果が無いからというのではなく、税金を投じる分野が変わってきたということなのか…

ここ5年ほど、特にホメオパシーが散々叩かれていたのですが、医学界にくらべ精度の高い疫学調査が少ない代替医療の状況から、税金を使っての学位取得は無くなるそうです。

ただし注意したいのは、2018年には針治療は慢性腰痛に効果ありのエビデンスが出てきていますしカイロプラクティックは慢性、急性の腰痛いずれも効果が認められています。

多くの国が国家財政が厳しい状況ですから、切れるところから切っていくということなのだと思います。

ですから代替医療の大学教育はフランス、オーストリア、ドイツ、イタリア、スペイン、デンマーク、スウェーデンなど、ヨーロッパの多くの国で持続します。

代替医療は必要ないのか?

代替医療は必要ないのでは?という問いはしばしば医学会から出されます。とくに2000年代に入って「根拠」というものが求められるころから、何かと風当りが強くなってきます。

「代替医療はプラシーボ効果だけ」という医学界の主張が「悪」であるかのような扱いになりがちですが、その後、代替医療側からもいろいろなレポートが出され、見直されてきている分野、症状も出てきています。

なにしろ人々の頭が、費用対効果という解りやすい、数値を望みます。勿論大切なことですが、それによって失われる部分も大きいのではないかと思います。

こういうのは、会社経営などにも当てはまるのではないでしょうか。BBCニュースなんか聞いていると2018年は何しろ不景気だ不景気だという放送が多かったように思います。日本に住んでると英国の実情は分からないですから。

それにしても海外の医療の動きはアグレッシブですね。

時代に合わせたカイロケアを

カイロプラクティックの構成要素に哲学があります。いろいろなものの見方をする為の学問だとおもいます。

主義主張やイデオロギー的な部分にもかかわることなので、時代背景や社会情勢によっても意見というものの受け入れられ方が変わってきます。

カイロプラクティックを追求すればするほど、背骨の健康がすべてを司るというように考えてしまうのはカイロプラクターの性です。日々の臨床で驚くような効果が見られることもありますが、もちろん効果がないときもあります。

現実を見据えながら、背骨信仰を妄信しないように気を付けたいものです。

日本医学会の医学用語管理委員会がカイロプラクティックの和訳・定義を変更

カイロプラクティックは脊椎徒手療法

2015年末に日本医師会内に設置された学会の医学用語管理委員会が「医学用語辞典」に掲載しているカイロプラクティックの和訳を変更してくださったそうです。

今まではカイロプラクティックを脊柱指圧療法
カイロプラクティックをする人、カイロプラクターを脊柱指圧療法士

としていたところを

カイロプラクティックを 脊椎徒手療法
カイロプラクターを 脊椎徒手療法の専門家

と変更くださいました。

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