慢性の骨盤痛患者
カイロプラクティックの治療を行っていながら、慢性の骨盤にまったく効果が無い場合もある。こういうケースに遭遇した場合、以下のような可能性も考慮することも大切である。
医学界では慢性骨盤痛症候群と名付けて(chronic pelvic pain syndrome)抗生物質、抗炎症薬、α(アルファ)遮断薬(神経抑制薬)の3つの治療法が有効であるらしい。
この慢性骨盤痛症候群に対するシステマティックレビューが行われて、米国医師会誌「JAMA」1月5日号に掲載された模様です
米国では男性の9%に異なる種類の前立腺の炎症がみられ、その95%が慢性前立腺炎によって引き起こされる慢性骨盤痛症候群に
なっているそうです。
症状としては排尿痛、骨盤、尿道、ペニスの痛み、背部痛、排尿困難、性的障害および頻尿などがある。治療にはα遮断薬と抗生物質が併せて処方されることが多いが、効果がみられない場合もあるそうである。
薬物治療に効果が無い場合は、陰部神経絞扼(こうやく)や骨盤内の血管圧迫が原因の場合もあり、その場合は自転車に長距離乗ることで痛みが生じることもあるらしい。」いずれにせよ他の腰痛、骨盤痛う治療と同じで患者自身が積極的に原因の解明に努めることが重要であるとのこと。
米マウント・サイナイMount Sinaメディカルセンター(ニューヨーク)のデビッド・スミス博士によると、慢性骨盤痛患者の20~25%は有効な治療法を見つけることができないでいるという。
原文JAMA
http://jama.ama-assn.org/search?fulltext=chronic+pelvic+pain+syndrome&submit=yes&x=22&y=8
そういえば、今日来てくださった患者さんがもしかしたらこの症状だったのかもしれない(35年間も慢性腰痛を抱えていらっしゃった。)
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