テニス肘の治療は無駄?
テニス肘はどんな治療を行っても3/4は1年後も痛みが残る
これも興味深い研究結果です。
お医者さん、理学療法士、われわれカイロプラクターも耳が痛い研究結果です。
テニス肘は、前腕の腱損傷による握力低下や疼痛などの症状がみられる。テニスやゴルフ、大工仕事などの反復動作が原因で生じることが多い。
ステロイドと理学療法を組み合わせると12週時には悪化する
対象はノルウェーの患者177人 を3グループに分けて6か月治療1年間フォロー
1.非ステロイド性の消炎鎮痛剤などの薬だけで経過観察群
2.副腎皮質ホルモン注射2回と理学療法12セッション(ミルズマニピュレーション、マッサージ、横断フリクション、ストレッチに割り付けている)を行う群、
3.プラセボ注射(食塩水注射)2回と上記の理学療法12セッションを行う群結果
改善に差はみられなかった。治療内容にかかわらず、対象者の4分の3では肘の疼痛が1年目に消失したが、4分の1には1年後も症状があった。
ステロイドは12周目で悪化している
6週目の時点で、理学療法+ステロイド注射は理学療法+プラセボ注射よりも有用だったが、理学療法+ステロイド注射群では改善が報告されてから12週間後および26週間後には悪化していた。原著論文はこちら
Olaussen M, et al. BMC Musculoskelet Disord. 2015 May 20;16:122.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25989985
いろいろドクターショッピングをして
そのまんまサンシャインで1発でかなり改善したという声を聴いて頑張ってきましたが、あまり意味はないのかも(笑)
ただ1/4の1年たってもかなり状態良くない方々のお役に立てるのではないかと信じたいです。
またマイオセラピーを取り入れていると比較的症状は寛解しやすいと臨床上は感じています。
しつこいテニス肘の方は、いちどご相談ください。
重要なのはステロイドを使うと12週から26週目では悪化しているということです。患者さんは心にとめておいても損はない情報だとおもいます。