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肩甲骨と肩甲骨回りの痛みの原因解説

目次

関節からの関連痛で肩甲骨が痛く感じる

肩甲骨の内側の症状に対して、マッサージに行ったけど良くならなかったという方も多いです。これは症状の原因が筋肉ではないことを示しています。

背骨と肋骨
肋横突関節(指のところ)
肋間筋(赤い所)

関節の機能不全が原因の事も多いです。

肋横突関節(ろくおうとつかんせつ)の不具合

解剖学的にもっと深い組織、例えば背骨と肋骨(ろっこつ)が構成する胸肋関節の機能不全が原因をおこしている場合もよく遭遇します。

写真の指を指しているところが関節です。呼吸するとき等に動くのですが、部分的に硬くて動かなくなることもあります。

先述のとおり、関節が固まっていれば、そこを動かそうとしている筋肉が頑張り、疲弊します。つまり肋間筋も硬くなっていることが多いです。

頸椎の関節機能不全

頚椎の関節が機能低下して、関節包靭帯や関節軟骨への無理がかかると、関連痛として肩甲骨周りに痛みを出すことがカリエという人の実験から分かっています。

これの難しいところは、関節によって、症状が出る領域が変わってくるところです。第5.6頚椎椎間関節、第6.7頚椎椎間関節あたりが多いように思います。

これもピンポイントで、しっかり関節をきっちり動かしてあげることで、回復していきます。頚椎は先述の斜角筋の付着部でもあります。

肋横突関節で解説したように、頚椎に付着する筋肉、たとえば斜角筋も関連してくることが多いです。理由は関節の動きが悪ければ付着している筋肉が頑張ってしまうからです。

頸椎から肩甲骨への痛みの図
第6/7頸椎関節からの痛み(紫)
第5/6頸椎関節からの痛み(オレンジ)

第3-4頸椎間関節、4-5間関節同じく5-6間関節6-7間関節からも飛んで痛みが出ます。

回復のポイントは何週間も放置しないこと

3~7日経過しても痛みに変化がないならその時点で考える

3日~1週間ほど経っても回復に向かいそうにないなら、その時点が1つ目の来院ポイントです。
さまざまな事情で来院できないのであれば、2つ目のポイントは1か月の時点です。1か月経過して完全に回復していなければ、この時点で絶対に来院することを強くお勧めします

1~3か月の間は亜急性期と呼ばれる時期です。この間に「私は肩甲骨が痛い」という状況を脳が覚えます。多くの場合は社会的な痛みを感じたときに肩甲骨の痛みとして自己表現するようなライフスタイルになっていきます。

この脳が痛みを覚えている「生活」というのは皆さんが思っているよりも大きな問題に’’将来的に’’発展していきます。詳細は’’社会的な痛み’’で調べてみてください。

このような状況になってくると多かれ少なかれ認知行動療法のような心理療法を併用する必要があります。

痛みは3ヶ月以上になると慢性痛というカテゴリーになります。記憶の回路に埋め込まれてその状態が当たり前になってしまいますので、早めに来院されることをお勧めします。

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t233/201502/540647.html 

(日経メディカル2015.02.09) 

骨自体が痛む時は骨折や癌の時

通常骨転移は肩甲骨付近には起こらないと思いますが、一応情報としては記載しておきます。

肩甲骨だけではありませんが、骨の痛覚神経は骨を包んでいいる膜(骨膜)にしかありません。骨折した時や癌細胞が骨に転移した時にしか直接骨が痛むことはありません。

また癌の痛みの場合種類も「疼くような」「しくしくした」「夜間疼いて目が覚める痛み」と、特徴的な痛み方をしますので問診で直ぐにわかります。

癌の骨転移が肩甲骨にいったという話は聞いたことがないので、ほぼ無いと考えていただいて構いません。ただし背骨への転移は稀にありますので、その場合は直ぐに病院を受診してください。

肩甲骨周囲の痛みはレントゲンには映らない

画像診断の盲点

筋骨格系の機能、筋肉の硬結等の状態は、言うまでもなくレントゲンには映りません。勿論MRIにも映りませんから原因が不明ということになってしまいます。一部胸椎の椎間板ヘルニアからの影響もあるでしょうが、確率としては非常に低いです。

胸椎の椎間板ヘルニア自体が下部腰椎、下部頚椎にくらべて極端に少ないからです。

手技で確認すれば明らかになることが多い

一度カイロプラクターの手技での確認を受けると実感できるとおもいますが、多くの場合は細かい筋肉が痛んでいたり、背骨や肋骨の関節機能不全が原因であると認識できるでしょう。

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