エビデンス

EBMのはじまり

EBM(evidenced based medicine=証拠、根拠に基づく医療)という発想を作った父といえるのは、イギリス人の疫学者、アーチーボール ド・コクランという人だそうです。

かの有名なEBMデータベースであるコクラン・ライブラリー(chochrane)は彼の名を継いでいます。EBM、という考え方はコクラン医師の第二次世界大戦での経験がとても色濃く反映しています。

コクラン先生は大戦中、二万人の捕虜キャンプで唯一の医者という経験をしました。
戦争中ですから充分な食糧もなく、摂取できる栄養は1日に600k㌍、感染症は蔓延しているが、薬はないという、それは酷い状況だったようです。

そのような状況であったため、コクラン先生は「医者としてできることはほとんどないので、何百人もの死を覚悟した」そうです。

しかし結局キャンプが解散した時に、四人が亡くなっただけ。うち三人は銃撃で亡くなっており、病気で亡くなったのは一人だけでした。

コクラン先生はこの結果に大変驚き、こう考えます。「自分は医者で、医者としてできることはほとんどない、と思っていたのにこのような結果となった。実は、医療ができることってたいしたことではないのかもしれない」。

「医療は重要だけれども、人間の回復していく力とくらべると、実はたいしたことはないのかもしれない。」

そう思えば、医療介入というのは本当に科学的根拠 があって、どうしてもやらなければならない時だけにするようにしないと人間の回復していく力を妨げてしまうだろうとコクラン先生は考えたのです。

そして現行の医療はすごいインフレ状態だとコクランさんは考えました。

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