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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。
慢性痛 真面目にやれば なんとかなる

カイロプラクティックのEPIC(エピック)

医療は世界中で科学的根拠をもって患者と意思決定を共有して行く方向に舵を切っています。これにはさまざまな意味があります。

終末医療に代表されるように、患者さんの意志が全く反映されないものになると「いったい何の為の医療?」になってしまいます。

また、いくらエビデンスがあるからといって、トップダウンの医療、患者中心の医療にも限界があることが見えてきました。この限界には効果、医療資源=予算、配分などさまざまな限界を意味します。

患者さんも医師側と並列の立ち位置になってチームで取り組む方が多くの医療現場で有益です。医師側の責任も減ります。

そのまんま

この辺りは日本人のもっとも不得意な部分かもしれません。

目次

Evidence-based, People-centered, Interprofessional and Collaborative

科学的根拠に基づく、人々が中心の、専門職連携と共同の取り組み

カイロプラクティックの業界も同様で、2019年の世界カイロプラクティック連合の総会で、EPIC(Evidence-based, People-centered, Interprofessional and Collaborative)を打ち出しました。

目標:【科学的根拠に基づく、人々が中心の、専門職連携と共同の取り組み】 
(専門家の連携による, 専門連携の 協同的な, 共同的な)

2024年のカイロプラクティック科学学会のテーマも地域医療連携ということで、カイロプラクティックが地域医療にどのように貢献できるかを探る学会でもありました。

あくまでも目標なので各臨床家が目指す方向性になります。

エビデンスはずっと意識してきた

私自身は2011年頃からエビデンスベースのカイロプラクティックを心掛けるように意識してきました。会員になっているTMS-Japanの長谷川先生との出逢いが、きっかけになります。

2000年代の日本でのカイロプラクティック教育では、エビデンスの事は多くは教えられていませんでした。ちょうど急性腰痛へのカイロプラクティックの有効性がレポートされた頃でした。

故・竹谷内かずよし先生が1冊の冊子にまとめられて、大学で販売されていました。カイロプラクティックも漸く科学的根拠をもって効果を証明されたと、喜んでおられました。

カイロプラクティックの有用性の海外調査研究資料

2004年、私が大学1年生の時に編集された、海外でのカイロプラクティックの効果をまとめた冊子です。現在ではインターネット検索で誰でも科学的根拠にアクセスできる時代ですが、当時はまだ紙ベースでした。貴重な資料ですね。

ピープルセンターとは

少し前まではペイシェント・センター(患者中心の)と呼ばれていましたが最近では、ピープル・センターになっています。

これは医療提供者側も含まれるという意味になります。何故か?

医療者側は医道の精神に則っていれば患者に最善のことを施そうします。しかし患者側がその方法を拒否する場合もあります。これは良くあることで、例えばカイロプラクティックの臨床現場でも運動療法はしたくない、生活習慣は変えたくないという方も少なくない。

医療提供者側も人間です。これをやれば改善することは分っていても患者がその方法をとらない時はストレスを感じます。世界的にその部分が問題になってきて、医療者側の立場も含めて最善の選択をしていく方向で考えるべきだということです。

ですから、医療者側も患者の選択や行動への感想、思い、意見をはっきり伝えるようになってくる時代になっくるでしょう。

専門家の連携 とは

カイロプラクティックは筋骨格系の専門職です。地域の医療者の方々と連携して、外傷が疑われる場合は外科へ紹介、内科系疾患が疑われる場合は内科へ紹介します。逆もあり、筋骨格系の機能障害が疑われれば外科からカイロプラクティックに患者が紹介されます。

カイロプラクティックが法制化されている国では現在このような形で患者にとって最善の方法が取られます。日本の場合は、法制化されていないのでカイロプラクティックに理解があるお医者様は少なく、カイロプラクティックを紹介するケースはこれから増えてくるものと考えられます。

それには日本のカイロプラクティック団体が一致団結して、カイロプラクティックを法制化する必要があります。各団体の方々の協力が望まれます。

以上見てきたように、カイロプラクティックでも2019年からEPICの精神を打ち出しています。これは限りある医療資源をどのように利用していけば、最大限効果的な医療が提供できるかを考えてでてきた考え方です。

私も可能な限りエピックの精神に則ってカイロプラクティックの臨床を行っています。

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