座っていると下腹が痛くなる 診断は前立腺の圧迫

お腹が痛くて医療機関では原因が解からなかったり、精密検査や触診で「前立腺の圧迫が原因」だとされることがあるようです。

お薬の処方で改善が見られない場合、もしかしたら全く違うことが症状の原因である可能性もあります。

このページは前立腺の圧迫が原因と診断を受けた患者さんが、実は腰深層筋群からの関連痛であった症例を記してあります。同じような症状で苦しんでいる方の参考になれば幸いです。

座り姿勢でお腹が痛い

座っていると下腹が痛い40代男性へのマイオセラピー

もともと医療機関を数院受診されていたので、お薬をいくつか処方されておりました。

カイロプラクティックの施術では、まったく変化が見受けられない状態が続いており、深層筋が硬いことは説明していたので、でマイオセラピーを提案し了解を得て背骨周囲の深部筋にアプローチしてみました。

デパスとミオナールが処方されて数年

 病院では「前立腺が何かに圧迫されているのでしょう」ということで、来院時に中枢性筋弛緩剤のミオナールとデパスが処方されています。

41歳男性 システムエンジニアの方の初めての来院時の痛みと状態

すでに大病院の内科、精神科、泌尿器科を受診している

  • 症状が出始めてからは、数年経過している
  • 精神的なものからということも疑われていて向精神薬投薬、漢方薬による治療も年単位で行われているが回復の気配はない
  • 泌尿器科の説明では、トラック運転手、タクシードライバーなど座り仕事には多い症状で座位による腹部の圧迫で、前立腺が刺激されて出る痛みと説明を受けている
  • なにしろ半日以上座っていると、下腹部に鈍い痛みがでてくる

施術で明るみになる、「腰部多裂筋からの関連痛」

  • 背骨の可動域は全体的に低下している
  • 腹部の触診では痛みに直接ふれることはできない
  • マイオセラピーで腰部の多裂筋を触知したところ、腹部に主訴を確認する(関連痛)
  • マイオセラピーのセッションの後、帰宅時自主的に2駅分ウォーキングをする生活になる
  • 1ヶ月後の来院時に主訴は消失している

内臓体性痛疼痛
代替医療では内臓の痛みと背骨からの内臓感覚痛が同じ位置に痛みを出すことを神経学的に主張しています。この方は下部腰椎周辺の筋肉、靭帯組織から下腹部へ関連痛が確認できます。

結果的には提案したマイオセラピーの施術で深部筋組織を刺激することで、症状誘発ができたので患者さんも理解ができたようです。

痛みに強い方でマイオセラピーの強い施術を1回行ったのと、運動量を増やしたことを同時に行ったことで翌月には痛みは消失しています。(月に一回の来院です)

その後の経過観察でウォーキング量を維持できていると痛みがコントロールできること出づらいことがわかりました。歩くという人間の基本的な動作で腰回りの筋肉を使う生活になったものと考えられます。

腰部多裂筋からの関連痛

背骨の痛みが腹部に現れていたのが解る良い症例だと考えています。マイオバイブか中国針でないと実際触知するのは難しいのですが、原因不明である場合は検討の余地があるものだとお考えください。

最近では筋膜リリースの為の生理的食塩水の注入という方法もあり得るとおもいますが、腹部の痛みの為にという選択肢は難しいかもしれませんね。

40代男性のご感想
40代男性のご感想

自分は我慢づよいほうだけれど、とにかくマイオセラピーの施術は強烈でした。
症状はなくなったけど、病院に行って薬だけはもらっている。
念のために精密検査をうけてみます。

この辺りは、しばらく向精神薬を服用していたという事を考慮して考えています。

院長コメント「何かしらの変化は必ずあるマイオセラピー」

マイオセラピーの特徴は手技では絶対にさわれない深さの筋肉をバイブレーションしていく施術です。

この深さの筋肉の関連痛は教科書にはあまり乗っていません。針治療なら有りうるのかもしれませんが、多くは机上の空論という結果になりやすいです。

海外の文献に関連痛として記載されていますが、指による触診で確認することは不可能なことが多いです。通常直接触れない深さの筋肉を振動器具で刺激するから触知できることも多いです。

運動は絶対に必要

カイロ治療をメンテナンスで受けられていた方で、運動習慣が全くなかったので毎回何かしらの運動を始める必要があることをお伝えしていました。

時に相談者は「運動をしない」というライフスタイルを続けます。何かと理由をつけてライフスタイルを変えようとは思いません。

この方も例外ではありませんでした。マイオセラピーを受けたのがきっかけでウォーキングを始めたという因果関係は証明できませんが、時系列で見ていくとマイオセラピーがきっかけになっているとも言えます。悪い言い方かもしれませんが「あんなに痛いのを受けるくらいなら少し動いてみよう」と思えるのかもしれません。一種のショック療法的な部分はあると思います。

ありていの言葉で書くならば、ウォーキングを日々行うことで、腰部の筋が刺激され腰部多裂筋も含めた筋の血流が改善したのではないかと推察しています。また歩行運動により脳内のセロトニン神経が活性化して下降性の疼痛抑性が働くようになった、筋肉を使うことでマイオカインが定期的に放出され報酬系も活性化したのだと考えています。

この症例はヒポクラテスの残した「病気の原因を知りたければ脊椎を良く調べなさい」という言葉がよく解かる症例だと思います。

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