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座位で下腹が痛くても医療機関では原因が解からなかったり、精密検査で「前立腺の圧迫が原因」だとされることがあります。
お薬の処方で改善が見られない場合、もしかしたら全く違うことが症状の原因である可能性もあります。
このページは前立腺の圧迫が原因と診断を受け投薬治療で変化が無い患者さんが、腰部深層筋群からの関連痛であった症例を記してあります。
同じような症状で苦しんでいる方の参考になれば幸いです。
もともと医療機関を受診されていたので、お薬をいくつか処方されておりましたが変化が無かったそうです。
お仕事がシステムエンジニアで一日中座っていることも多いとか。
病院では「前立腺が何かに圧迫されているのでしょう」ということで中枢性筋弛緩剤のミオナールとデパスが処方されています。
カイロプラクティックを受ける過程でさまざまな医療機関を渡りあるくケースは多いです。
触診で異常に腰部の筋肉が硬く、手技療法ではまったく変化が見受けられない為、マイオセラピーを提案し背骨周囲の深部筋にアプローチしました。
手での触診では誘発できない深層筋からの関連痛でしたがマイオバイブで施術をした時に確認できました。
深部筋組織を刺激することでしか症状誘発ができないことも多いです。
本症例のように特に運動療法をお勧めする前の段階で自ら運動を開始するケースもあります。
その後の経過観察でウォーキング量を維持できていると痛みがコントロールできること出づらいことがわかりました。歩くという人間の基本的な動作で腰回りの筋肉を使う生活になったものと考えられます。
背骨の痛みが腹部に現れていたのが解る良い症例です。西洋医療は精密機器による数値検査は得意ですが触診などは行われなくなってきています。
カイロプラクティックのような古典的代替医療では触診を重視します。それで判ることも少なくありません。
我慢強いほうだけれど、マイオセラピーの施術は強烈でした。
症状はなくなったけど病院に行って薬だけはもらっている。
念のために精密検査はうけてみます。
しばらく向精神薬を服用していたので急な断薬は危険です。
マイオセラピーの特徴は手技では絶対にさわれない深さの筋肉をバイブレーションしていく施術です。
この深さの筋肉の関連痛は教科書にはあまり乗っていません。
海外の文献に関連痛として記載されていますが、指による触診で確認することは不可能なことが多いです。
運動器の機能不全ですから最終的には運動機能を取り戻すための運動が必要です。
そうでなければ良い状態を維持することはできません。
この方はたまたまマイオセラピーがきっかけで運動を自主的にしてくれました。悪い言い方かもしれませんが「あんなに痛いのを受けるくらいなら少し動いてみよう」と思えるのかもしれません。一種のショック療法的な部分はあると思います。
通勤時にウォーキングをすると今まで使っていなかった腰部の筋が刺激され腰部多裂筋も含めた筋の血流が改善したのではないかと推察しています。
また歩行運動により脳内のセロトニン神経が活性化して下降性の疼痛抑性が働くようになった、筋肉を使うことでマイオカインが定期的に放出され報酬系も活性化したのだと考えています
この症例はヒポクラテスの残した「病気の原因を知りたければ脊椎を良く調べなさい」という言葉がよく解かる症例だと思います。