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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。
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肩が痛くて鉄棒にぶら下がれない

鉄棒にぶら下がると肩が痛いのは、特に男性に多い訴えです。
女性でも手を後ろに回すと痛い(結帯動作が痛い)や腕を上げると痛いという訴えもあります。

この痛みは、患者さんご自身が思っているよりも根深い問題を抱えている場合が多く、簡単に改善しないものです。

直接痛みを出しているのは三角筋であることが多いのですが、三角筋の中にある肩甲上腕関節にとどまらず、肩甲胸郭関節、胸郭の動き、上腕二頭筋、脇の下の筋肉など広範囲での機能低下が起きていることが多いからです。

順を追ってみていきましょう。

1ページ目は肩の状況説明です。

目次

普段は痛くないが鉄棒にぶら下がろうとすると肩の外側が痛い

とくに50代以降の男性に訴えが多い状態、症状です。もちろん30代の女性でも、あまりにも腕を天空に伸ばす動作をしていな生活が長いと起きます。

このページでは何故肩が痛みを感じるのか、解剖学的な説明と、セルフケアの方法あれこれ、カイロプラクティックでみた症例をご紹介します。

みなさまのQOL=Quality of Life 生活の質の向上の一助となれば幸いです。

サルが鉄棒にぶら下がっている
鉄棒にぶら下がることが出来ない

原因は肩パットの部分の筋肉(三角筋)の硬結の場合が多い

50肩の1歩手前です。

脅しをかけるわけではないのですが、鉄棒にぶら下がると痛い、手を後ろに回すと肩が痛いといった症状は、そのまま何もしないで放置しておくと、いずれは50肩に発展していくものと考えておいたほうが賢明です。(40歳代なら40肩)

ですからこれを機に、少しずつストレッチやヨガなどを行い、肩の健康を保つようにすることをおススメします。

このページではヨガやストレッチで改善できること、できないこと、代替医療やリハビリでできることできないことも一臨床家の立場でお伝えします。

先ず40肩、50肩になると、後々たいへんです

50肩になると整形外科の教科書では2年スパン、カイロプラクティックの教科書ですと1年スパンで回復を考えます。

他の方の記事にもあるように、実際には痛みは何もしなくても2.3年で落ち着いてきますただし肩の可動域は低下したまま痛みだけが無くなるケースが多いようです。

「え?2年もこんなに痛いのが続くの?」と目を丸くされる方がおおいですが、続きます。

50肩は整形外科学の教科書的には「棘上筋腱の石灰化が原因」とありますが、多くの症例は三角筋の中部or前部線維の筋硬結が原因であることが多いと私は思います。
(もちろん筋膜自体のつながりで三角筋から棘上筋のラインが硬化していることはあるとおもいます。筋膜や腱といった結合組織はカルシウム成分が多くなるとより硬くなりレントゲンで白く映る傾向にあります。)

2年で痛みだけが無くなることの問題点

ここはエビデンスがあるわけではなく私の推察になりますが記します。

2年ほどで痛みがなくなればそれで良いと考えるのは個々人の自由ですが、関節の可動域を失うと日常生活動作も「腕を上げる」という動作を失います。

神経回路は使わないとやがて死んでいきます。肩を上げるという筋肉運動や関節刺激が脳に入らなくなると、その部分担当する脳神経も不要になります。もちろんその部分を代用的に別の要素で脳神経を使う可能性はありますが…

神経科学者のダニエル、ウォルパートが述べている通り「人間の脳の最大の目的は、体を動かすことだ。動くことこそ、われわれが世の中とかかわるための唯一の方法なのだ。」

その動かす領域が減るため、脳の目的を果たせなくなります。運動能力の低下、空間の認知の低下を招きます。

痛みは三角筋が出しているが、肩関節全体の機能も考慮しましょう

ここで気を付けたいのは、西洋医学的な説明の仕方になると「三角筋の筋硬結」になりますが、結果痛みを出している部分が三角筋もしくは筋膜のアームバックラインです。

機能的に考えるとやはり肩甲上腕関節全体の機能が低下して、腕の挙上がしづらくなっています。言い方を変えると、肩の痛みが減っても腕は自分が思っているほど挙上しないままでしょう。(自分では上げてるつもりでも、他人が見ると上がっていない状態)

筋肉は骨と骨をつないで関節を動かしているのですが、可動域が低下した関節まわりの筋肉は当然硬くります。或いはむくみが出てきます。また筋膜はゲル状になり、その自由度を失います
そのような筋肉が痛みを覚えます。

とくに上腕骨の近くにある部分(深い部分)はガッチりとゲル状になっていることが多く、しつこくてなかなかとれません。

痛みが先か、可動低下が先かは今となってはわかりませんが、関節の可動性の低下は他の関節や筋肉の機能低下を連鎖的に引き起こします。これを運動連鎖といいます。

模型による50肩の筋肉の状態の解説
肩が痛くて鉄棒にぶら下がれない時の状態を肩の部分だけ見る。これに胸郭や背骨の状態が関わってきます。(クリックで拡大)

ですから肩の外側の痛い部分だけでなく、胸、脇の下の筋肉や鎖骨の動き、肩甲骨の動き、肩甲骨と背骨の間の筋肉の問題など、背骨を含めた身体全体で考える必要があるとカイロプラクティックでは考えます。

肩の痛みに限ったことではありませんが、からだの各部位の関節の可動域が低下すると日常生活での血流が低下します。どこかの関節可動域の低下は他の関節にも影響をあたえますので日常生活動作がわるくなります。

悪循環になるとフレイルを招きやすくなりますので、健康でいられる期間を短くするものと考えられます。

肩腱板断裂の可能性は?

肩に痛みがあり、整形外科で「肩腱板断裂」の診断を受ける方がおります。その可能性は?

「可能性は低いです」

当院では「多くの場合そのようなことが原因で痛みが出ているのではない」という立場で施術にあたっています。

その理由は肩腱板断裂が起こっていても痛みが出ない人が非常に多いからです。日本痛み財団による以下の動画をご覧になれば分かります。(6分05秒からの再生位置に設定してあります)

日本痛み財団による肩腱板断裂の統計

勿論可能性としては、上記のYouTube内での研究の被験者が実際に50肩になった後に数年して可動域が狭い状態で生活していて、その時に画像診断を受けて腱板断裂を発見されたということはあり得ますが。

次のぺージは実際に痛みを出していることが多い、三角筋の説明と、セルフケアの方法あれこれです。

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