再発した足裏の痺れ(腰部椎間板ヘルニア診断あり)

腰部椎間板ヘルニア診断歴のある足裏の痺れ

カイロプラクティックによる保存療法が功を奏した足裏の痺れの症例になりますのでご紹介します。

まず最初に気を付けなければならないのは、MRIやX線検査で椎間板ヘルニアを指摘されると随分と心配するものです。

いろいろな考え方がありますが、世界的なコンセンサスが取れている腰部椎間板ヘルニア治療の第一選択はカイロプラクティックや針、理学療法といった保存療法になります。

腰部椎間板ヘルニアの治療戦略に関しては2020年3月にも新たに出されました。
(a)保存療法による痛みの緩和 (b)分子療法による修復治療
(c)経皮的椎間板技術による再建治療、(d)圧迫および置換手術(e)脊椎固定手術が上げられます。

このページは(a)保存療法による痛みの緩和を説明しています。

b)~d)の手術群は2020年においても(修復的および再建的な管理戦略の多く)まだ実験室での実験および動物試験の初期段階にあり、臨床効果はまだ証明されていません。(Pang Hung Wu , Hyeun Sung Kim , Il-Tae Jang )

手術を検討している方で、まだ系統だった保存療法を受けていない方の参考になればとおもいます。

本症例の40代男性 立ち上がった時の足裏の痺れが顕著

カイロプラクティックの問診時にお伺いした状況を以下に列挙します。

  • 以前あった脚の痺れが2週間まえに再発した
  • また数カ月症状があると思うと不安
  • 家から近所の国際基準カイロプラクティックを探していた
  • 足裏に痺れがでる。特に立ちあがった時に顕著
  • 腰のヘルニアを以前に指摘されているのでヘルニアの影響と考えている
  • 生活に支障があるわけではない
  • 病院では3ヶ月くらいで治ると言われたがなるべくなら早く治したい

この時点で病院を責めることはできません。症状はなにもしなくても3か月以内に良くなったかもしれません。

腰部椎間板ヘルニアの第一戦略は保存療法です。文献にもよりますが6週から2年と幅広く保存療法を進めています。

薬物療法も保存療法の一種ですし、運動療法やカイロプラクティック、理学療法も保存療法です。

カイロプラクティックは筋骨格系のスペシャリストであり、ヘルスケアのプロフェッションになります。

カイロプラクティックでの検査は神経学的兆候なし

  • 神経学ベースラインでは腰部椎間板ヘルニアによる神経学的な痺れ兆候は認められない
  • 脊柱の伸長性の低下があるのでダイナミックな牽引治療
  • 背骨、骨盤の機能障害に対してカイロプラクティックアジャストメント
  • 解剖学的な状態の説明

腰部椎間板ヘルニアをMRI機器なく推定する3つの神経学的テストは、スランプテスト、straight-leg raise [SLR] test, femoral neurodynamic test(フェモラルナーブストレッチテスト)の3つですが、これらの2次医療としての神経学検査は精度が低いことが解っています。(2018;Harald Ekedahl , Bo Jönsson , Mårten Annertz , Richard B Frobell)

いずれにせよ本症例ではスランプテスト、SLR,フェモラルナーブストレッチテストの3つテストは全て陰性でした。

カイロプラクティックを受けたご感想

カイロテーブル

カイロプラクティックのテーブル

  • 前回の足の痺れの時に他の整体に通っていたのもあってか、1回で症状が消えるとは思っていませんでした。
  • ここは再発防止のリハビリまでやっていると聞いたので、また来たいとおもいます(ちなにみその後は一回も来ていないです…)

椎間板ヘルニアの画像診断の判断は慎重にするべき

足裏の痺れの原因が、画像診断で確定できることは少ないです。近年のガイドラインにも明記されているほどです。

カイロプラクティックは主に筋骨骨格系を整えることで、回復を促します。まずは痛いところに手をあてて、筋肉や皮膚の状態がどうなっているのかを確認することが大切だと考えています。

この症例自体は腰部椎間板ヘルニアが直接足の裏の症状に関わっていたとは考えづらいのですが、その根拠として無症候性ヘルニアの存在をあげておきます。

聞きなれない方も多いのですが、腰痛に携わる職業なら多くの方が知っています。MRIを撮るとヘルニアがしっかり確認できるのだけど、症状が無いことを言います。

椎間板ヘルニアと診断された強い腰下肢痛を訴える患者46名と、年齢、性別、職業などを一致させた健常者46名の腰部椎間板をMRIで比較した結果、健常者の76%に椎間板ヘルニアが、85%に椎間板変性が確認された。(ごめんなさい、ソースがリンクできなくて、)

多くの腰椎椎間板ヘルニアは、重大な症状を引き起こしません。腰椎関連の症状を経験したことがない無症状の個人を対象とした研究では、30%が磁気共鳴画像法に大きな異常があると報告されていますJegede KA, Ndu A, Grauer JN.  Orthop Clin North Am. 2010)

この症状がないけど、腰椎椎間板ヘルニアがある人の割合は、研究によってさまざまですが、3割~8割くらいでしょうか、必ず存在しています。

ヘルニアって症状が無い人にも普通に見受けられる状態のことを言うのです。

この症例が無症候性ヘルニアにあたるかどうかは、腰椎椎間板付近への麻酔などでしか確認しようがないのですが、わずか1回のカイロプラクティックの治療で症状が消えたということは、椎間板が原因ではないと考えたほうが妥当ではないでしょうか。

院長の説明

講演をする院長

自然治癒力を信じるのがカイロプラクティック

自然治癒力を阻害する要素はいろいろあります。冷えや代謝不良、寝不足などもそうです。

そしてカイロプラクティックでは背骨の機能不全も自然治癒力の低下に大きな影響を及ぼすと考えます。この部分は統計的に証明はされていませんが、カイロプラクティックのアイデンティティーであります。背骨が硬くなってくるとそれに付随する靭帯や筋肉にも不都合が起きてきます。

この方はたまたま1回の施術で回復したのですが、場合によってはもっと回数が必要なことは言うまでもありません。

このように背骨の機能低下が原因で、脚や足の裏に痺れ感がでることも珍しくはありませんので、本格的な保存療法を求めているかたはお気軽にご相談ください。

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