肩こりも悪化してくると「痛み」として感じるようになります。凝り固まった筋肉に血流不足が状態化し、痛みを覚えます。
カイロプラクティックの症例を通じ、問題点、解決策を考えましょう。
目次
コリは悪化すると自律神経症状が出やすい
アメリカに住んでいた頃は定期的にカイロプラクティックを受けていました。
背骨をしっかり動かしてほしいので来ました。姿勢が良くないのか、骨がズレている気がしています…
痛みと状態
最近「冷え感」が出てきています。そのせいか身体全体に冷や汗もでます。
肩こりはコリ感を通り越して「鈍い痛み」になってきています
自律神経症状からの冷え感と実際に冷えがある時と両方考えられます。運動習慣がないと実際に冷えてきていて、熱産生能力が落ちてきていることも考慮する必要があります。
痛みは強く時に頭痛まで
- 肩の鈍痛はVisual Analog Scaleで8 耐えがたい痛みに近いです
- アメリカでのカイロプラクティックを比べると、日本のは弱い気がしている
- デスクワークがメインで頭痛がすることもある
検査と施術
- お身体の柔軟性、脊椎の伸長性の低下が目立つ。コックス牽引治療で柔軟性を付ける。
- 首のマッケンジ-体操などをお伝えして脊椎のリハビリテーションを日常的に行ってもらう
肋骨の動きの低下も目立つ。アジャストメントで肋骨の動きをつけていく。また肋間筋の硬結からの痛みもある。
ご感想
ようやく日本で本格的なカイロプラクティックにめぐりあえました。
首のズレが修正された気がします!
久しぶりに首、肩がスッキリしました。首の冷えは一発で解決しました
※特にズレを修正しているわけではありませんが、あくまでもご本人の感想です
院長コメント:本場カイロプラクティックなら
日本ではカイロプラクティックが法制化されていませんので、本格的なカイロプラクティックとは何か解かりづらいところです。
カイロプラクティックが法制化されている国に住んだことがある方には、当院の施術はしっくりくるかと思います。
この方はしばらくカイロプラクティックアジャストメントを受けていなかったせいか、かなり首の関節が硬くなっていました。
ただ単に血流が悪くなっているという単純な状態ではなく、組織的な変化もしてきているものと思われます。
筋肉は使わなくなるとミトコンドリアの減少がおきます。
ミトコンドリアは糖サイクルに関わっていて、ミトコンドリアの減少は熱産生へも影響していきますから冷えも当然感じることになります。その頃には筋肉も線維化している部分が多くなっています。
受診は痛みが出てから1ヶ月以内に
お身体の症状は急性期の対応がとても大切なことが解かってきています。急性期とは症状がでてから1ヶ月以内です。
3ヶ月以上や年単位の症状にならないように早めの対応をすることが大切です。これくらいの痛みなら、と放置しておくと慢性痛に移行していきます。慢性痛になると話が単純でなくなるからです。
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カイロプラクティックのエビデンス
医療における科学的根拠の始まりは医師・疫学者のコクラン氏の戦争体験にさかのぼる。その後1991年、医学界にEBM(Evidence-Based Medicine)という概念が誕生。カナダのゴードン・ガイアットが初めて提唱し「現時点でもっとも信頼のおける科学的根拠に基づいて診療する」という意味