さまざまな代替医療がある中で、カイロプラクティックが優れているという点は、私は2点あるともいます。
①健康な人の背骨や筋肉もメンテナンスケアする②全体を診ているです。
目次
1.健康な状態と比較できる
通常の保険医療ですと患者さんの痛みがひどい時とか、症状を何とかして欲しいという状況で患者さんを診ますが、カイロプラクターは健康な来院者もケアしています。
カイロプラクティック・ケアも急性期や慢性症状のケアの場合は痛みを訴えている患者さんのケアをするときは、痛みを中心に少しでも楽になっていただく為に最善を尽くします。
しかしカイロプラクティックは広い意味では予防医学の範疇宇に属しますので、回復後はメンテナンス・ケアをしています。
病気予防という観点では脊椎マニピュレーションは、まだまだエビデンスは少ないですが、一つ言えることは、関節の機能性の低下、つまり関節の老化を遅らせることは確実にできます。
思っているより大きな違い
この「健康な状態を比較できる」というのは思っているより大きな違いだと実感できるのは臨床に入って10年以上経ってからです。
そして臨床を重ねれば重ねるほど、不具合の部位、方向性、原因などが的確に連想できるようになります。こからも臨床レベルは自然と上がってくるでしょう。
世代によっても体の質、筋肉の質、また飲酒や喫煙、睡眠不足などの生活習慣の筋肉、関節の状態、質を診ています。逆に運動習慣のある方、運動前、運動後の筋肉、オーバーユースの状態というのをも触知して比較できます。
観察、触診、動的触診、動きも含めて、異変を感じます。これは質屋が模造品に触れた時に「何か変だなあ」という感覚に近いのかもしれません。この点が医療ととても大きく異なる点ですので接骨院等も含めて、現状の痛みをなんとかするっていう系の保健医療と比較して大きく違う点です。
全体をみる
カイロプラクティックの利点の2つ目は、「全体を診る」立場です。腰痛で来院しても背中や首のケアも基本的には行います。
背骨の運動連鎖があり、長い筋線維では1mもある背中の筋肉。腰に不具合があれば首にも影響が少なからずあります。
さらに広げれば足先や頭、腕や指先も関連しています。
カイロプラクターは全体を診る教育を受けているので、当然行っているのですが、改めて医療業界の方とお話をすると実感することです。この辺りはヨガやピラティスを行っている方だと日常的に通じるお話だと思います。
セカンドオピニオンとしてカイロプラクティックを利用する方も、全体を診る観点が西洋医学には欠けているので別の視点で状態を理解できるからでしょう。