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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。
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脊椎狭窄症が原因?早朝の脚の一瞬の痺れ

脊柱管の狭窄は、状態を表す言葉と専門書には書いてあります。構造的なことで、脊柱管の狭まりが神経を圧迫しているのなら運動障害等が常に起きていないと説明がつきません 。

カイロプラクティックの症例をエビデンスとともに見ていきましょう。

目次

朝の一瞬の脚の痺れ

数年間ある腰痛に加え、病院では脊柱管狭窄症と診断を受けた50代男性のケースになります。

結果的にみて少しずつ症状は和らいでいったものの、完全には回復しなかった脊柱管症の症例報告になります。

朝の痺れや腰痛は、どれくらいまで回復は可能か

来院回数や頻度、管理方法にもよります。この方は肉付きがよくガッチリとした体形で、ちょっとやそっとの施術では、背中が緩まないくらいの状態でした。

問診では過去にオフロード車を持ち上げたり(ジムニーの大会など)、かなり無理をしてきた経緯があり、筋骨格系のどこかに固まっている箇所があるのではないかと思われました。

  • 早朝の歩行時に、特定の角度になると「ズキッ」
  • 脊柱管の狭窄と医師の診断を5年前に受けている
  • 整形外科での牽引治療、薬物治療、針治療などを行ってきたが効果はない
  • 👈転倒したこれを持ち上げて立て直したりするのって超人的な筋力です。

またヘルニア同様に症状がないのだけれど、脊柱管が細くなっている方は多く、脊柱管狭窄症の臨床実体は複雑です。2019年のデンマークでの研究です。

腰部脊柱管狭窄症は、腰痛の有無にかかわらず、臀部または下肢の痛みの臨床診断です。
症状は歩くと増加し、患者は座ったり背骨を曲げたりすると安心します。

臨床ケアと研究は、まったく何の症状の無い高齢者の画像検査でも解剖学的には狭窄症が高確率にあるので判断は複雑になっています。

デンマークでは、軽度から中等度の症状を持つほとんどの患者が一般開業医で治療されます。

Jensen RK, Andresen A, Brøgger HA, Hartvigsen J, Søndergaard J, Schiøttz-Christensen B. [Lumbar spinal stenosis]. Ugeskr Laeger. 2019 Feb 25;181(9):V04180250. Danish. PMID: 30799808.

ということで当院では、継続する神経根症状がなければ積極的に保存療法を推奨、実践しています。

現状、前かがみで歩くとズキっ

  1. ズキッと足に痛みが出た時は、少し前かがみの姿勢になると楽になる
  2. 痛みの種類としては、ビーンと走るような、鋭い、ズキッとする、やっかいな、痺れたような痛み
  3. 運動をやめたので、身体が硬くなってきている
  4. 腰痛は慢性的で10年以上常にある
  5. 夜勤が定期的にあり、年齢的にも負担が多い勤務体系
施術しながらお話をお伺いする中で判ったのは、の「夜勤」が肉体的、精神的にキツく、主観的痛みを増強しているようでした。

検査と施術

  1. MRI画像を拝見したところ腰部の脊柱管部分が狭くなっているのを確認してから、統計上は画像診断は気にしなくてよいことをお伝えする
  2. 首から腰にかけての脊柱起立筋の緊張が著しい。脊椎マニピュレーションで背骨の機能回復を試みる
  3. 腰部椎間板ヘルニアへのレーザー手術歴があるので、腰椎の動きが失われている部分がある。コックス牽引で可能な限り可動性を回復させる
  4. 体幹筋群の強化

全体を通したケアの感想

男性

少しずつではあるが、来院の度に症状が和らいでいく気がしていた。
脚への症状は次第に軽減していきましたが、完全には取れていません。しかし5回目くらいからは朝痛みが出ない日も出てきたも確かです。
教えて頂いた体幹筋を鍛えていき、なるべく運動を心がけるようにしていきます。

院長コメント:運動療法を増やしたかった

相談者ご自身のペースで計22回の来院回数でした。結果的には朝の、ビーンと走るような、鋭い、ズキッとする、やっかいな、痺れたような痛みが歩行時に脚に出なくなった。

腰の重さや、ふくらはぎが少し突っ張るという感覚が少し残っている状態までは回復。

しかし夜勤明けなどに痛みがぶり返すこともあり、勤務体系なども少なからず影響はしていることが考えられました。多くの方にとって夜勤は嫌なものですものね。運動療法にもう少し力を注いでいけらたより改善した可能性はあります。

■体系的レビューとメタ分析の結果、慢性腰痛は年齢・性別・体重・教育レベルの影響をまったく受けておらず、肉体労働・仕事の満足度・病欠などの影響も弱い。最も重要なリスクファクターは心理学的・機能的領域と考えられる諸因子(イエローフラッグ)。

多くの場合は運動器(筋肉や骨格)の機能低下が原因で症状が出ていますから、脊柱管の狭窄の診断が出されていても様々な手法で運動機能を回復させていくことで症状は少しずつ軽減していきます。

しかし改善はゆっくりしていくのが現実的なところですので、あまり大きな期待をせずに地道に取り組むことが大切です。

脊柱管狭窄のある高齢者であっても、日常生活に支障がなければ保存療法による管理が可能であり、症状が現れてから3ヶ月間は外科手術を考えるべきではない(確証度D)。

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