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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。

週末に寝過ぎると出る腰痛

日常の睡眠不足を解消するために、週末にまとまった睡眠時間を確保するライフスタイルがあります。これはこれで大切なことなのですが、睡眠不足は解消されるが決まって腰痛を感じる方も少なくありません。

カイロプラクティックの症例を通じて、現状を把握し、何をしたらよいのかを考えていきましょう。

目次

 睡眠時間が長くなると出てくる腰痛

10時過ぎまで寝ている女性
大切な寝だめの代償が腰痛

ウィークデイの睡眠不足を解消させようと、8時間以上や10時間以上週末に寝ていると毎回腰痛になる人がいます。

多くは加齢や運動、ストレッチ不足により腰部の筋肉、筋膜等の結合組織が基本的に硬くなってきているのがベースにあります。

睡眠時は寝返りをうつとき以外は筋肉が動かないので血流不足になります。筋肉がより硬くなる条件の時です。

また起床時が一番体温が低く、身体が硬い時間帯であることも影響します。

このような方の多くは、布団から出て2.3時間するうちに痛みが減ってくると言います。

通常の睡眠時間だとぎりぎり痛みが出る固さになる手前で起床する、というバランスで生活しているとも言えるかもしれません。

このような生活の時、ライフスタイルの適切な改善をしていかない限りは、短い睡眠時間でも症状が現れるようになっていきます。

それは睡眠の質の低下、QOLの低下、自律神経症状の誘発、4大疾患のリスク増に繋がっていきます。

ウィークデイの睡眠不足が痛みを増悪?

睡眠不足は痛みの感受性を高める

ノルウェイ人健康研究の参加者の10,412名の成人(平均年齢58歳、54%が女性)を対象に検討

夜眠れない状態やその他の睡眠障害に悩んでいる人々は痛みに対する感受性が高まる。痛みの感受性は、夜眠れない状態の頻度および重症度が高まるほど高まった。

痛みの耐性に対する影響は、明らかに夜眠れない状態と慢性疼痛の両方に悩む人々で最大。

男性医師

週末に影響してるか?はあくまでも可能性ですが睡眠が不足している時は痛みを強く感じやすいことは確かです。

寝過ぎで出る腰痛:症例

疼痛図
初めての来院時の痛みの分布

このようなケースの場合、痛みが強いと病院で検査をする方も多いですが、精密検査に異常はありません。

もしMRIで椎間板ヘルニアを指摘されて不安な方は、椎間板ヘルニアのページをお読みいただければと思います。

9時間以上寝ていられない

  • 普段は何んともないのに…
  • 9時間以上寝ようとすると、背中から腰が痛くてそれ以上寝ていられない
  • 病院で精密検査をしたが、原因が不明で怖い
  • MRIやレントゲン撮影も行っています
男性医師

ここで一番問題なのは「原因が不明で怖い」という部分です。この不安が痛みを助長します。

カイロプラクティックで何が判った?

腰方形筋の図
腰方形筋は固まりやすい筋肉です。

ご感想

女性

トリガーポイントは押されている時は飛び上るほど痛かったが、施術後はとてもすっきりしています。
カイロプラクティックは初めてで不安でしたが、説明がしっかりしていて解かり易かった。
腰痛の原因がわかって一安心です。家でできるマッサージも教えて貰えて助かった。

 ■急性あるいは亜急性腰痛に対する脊椎マニピュレーションは、他の治療法に比べて短期間で疼痛および活動障害の改善、ならびに患者の満足度という点でより高い効果が得られる(★★★)。

院長コメント:画像診断に頼りすぎない

病院で検査をされることは重大な疾患を発見するのに必要なことですが、画像診断では筋肉のトリガーポイントを見つけることはできません。

筋骨格系の機能障害は筋肉や関節を触れて確認、動きを診ることで原因が見えてきます。

トリガーポイントへの注射はお薦めしない

一時トリガーポイント注射が流行しましたが、お勧めはしません。あまり効果がないからです。現在は筋膜リリースとして生理的食塩水を注入するのが流行のようですね。

筋筋膜性疼痛症候群患者53名に対するトリガーポイント注射に関するRCT(ランダム化比較試験)によると

局所麻酔剤群とプラシーボ(生理食塩水)群の疼痛改善率に差が認められなかったことから、効果が同じなら副作用のない生理食塩水を使うべきと結論。

慢性腰痛に対するトリガーポイント注射の有効性は不明確であり、特に急性腰痛に関するエビデンスはほとんどない(★)。

トリガーポイント注射の有効性は証明されておらず侵襲的なため急性腰痛の治療に推奨できない(確証度C)。

靭帯や硬結部への注射の有効性は証明されておらず侵襲的なため急性腰痛の治療に推奨できない(確証度C)。

Clinical Guidelines for the Management of Acute Low Back Pain リング製本 – 1996/9/1

http://amzn.to/Hk8veA

残念ながらトリガーポイント注射は、世界各国どの腰痛診療ガイドラインでも推奨されていません。

病院で注射より針治療や指圧の方が良い

我々も技術者なので虚血圧迫という形で親指を使って筋肉を押します。いわゆる指の圧です。表面を撫でるマッサージ、揉み解しではなく、指圧を頼みましょう。

腰痛患者63名を4群分け、トリガーポイント注射の有効性を調べたRCT(ランダム化比較試験)

疼痛改善率は
①鍼治療群や②冷却スプレー+虚血圧迫群よりトリガーポイント注射(③局所麻酔剤・④局所麻酔剤+ステロイド)群の方が低いことが判明。

最新の腰痛診療ガイドラインでは、発症4後週間以上の亜急性・慢性腰痛に対して鍼治療とマッサージ(虚血圧迫)を推奨しています。

これは古来から行われている療法に分があったということです。
腰に筋肉の塊がある時は思い切り指で押しつぶす!か針治療(おそらくかなり太い長い針)が効果があるのです。

指を鍛えていないとしっかりと押せないので、ここはプロに任せるのがいいでしょう。

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