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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。
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朝から首が重い

朝起きた時から首が重い方へのカイロプラクティック症例です。多くの場合は頚椎の機能が低下して、関係する筋肉がカチカチに硬くなっています。

症例を通してどのような方向性で考えたら、症状が改善に向かうかを一緒に考えていきましょう。

目次

30歳代男性 オーバーデスクワークで首痛

先ずは簡単にどのような生活であるかを箇条書きにすると、こんな感じです。

  • 朝起きたときが特に重いくてつらい
  • 首が重いと一日のスタートが切れない気がしている
  • 以前レントゲンでストレートネックと言われたことがある

確認しておきたいのですがストレートネックは首の痛みと関連が無いことが証明されています。2016年時点でまだそのような指摘を受けることがあるようですが、そのような根拠はありませんのでご注意ください。

頚椎に損傷がある人60人と、健康な人100人のレントゲンを比較したところ 損傷の無い方でストレートネックが34%、損傷のある方で36%と統計的に有意な差がないことが解かった。
ストレートネックと筋肉の痙攣(寝違い等)、と関連付けるべきではないとしている。

(Eur J Orthop Surg Traumatol. 2013 Jul;23)

このストレートネックの問題については、しっかりと情報を共有していきたいところですので、詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

首の痛みは、何しろ目覚めが一番つらい

  • 一番つらいなあと意識にあがるのは朝の目覚めの時
  • パソコン仕事で午後になると、首の重さが増してくることもある
  • この首の鈍痛には5年前から悩まされている
  • 2年ほど前から整体やマッサージにいろいろ行ってみたが良くならない

5年有る=慢性痛です。慢性痛には運動療法が不可欠です。

整体やマッサージといった受動的な治療だけでは、回復の方向に向かいません。詳しくは当院のblogをご覧ください。

検査と施術:再認識と運動療法が鍵

  • 初めての来院時 ストレートネックと症状の因果関係は科学的に証明されていないことを説明して再教育を行う。
  • この部分は画像診断を受けてから月日が経っていればいるほど払拭するのに時間が掛かります。繰り返し繰り返し行われます。
  • 緊張している後頭部周辺の筋肉をしっかりと緩和操作をおこないカイロプラクティックアジャストメントを行う。
  • マッケンジー体操を定期的に行ってもらう

この因果関係のないことを理解してもらうにはいろいろと工夫が必要なのですが、大学院レベルの方は研究の重要性を理解していますから、お伝えすれば頭で理解できる方が多いです。

カイロプラクティックケアの経過

  • 2回目 3日後に来院。朝の強張りはあるが睡眠はしっかりとれるようになった。
  • 3回目 4日後に来院。数年間あった症状ですから朝の強張りは残っているが良く眠れている。
  • 3~5回目 週に2回のカイロプラクティックとエクササイズ指導を行う。症状は無くなる時も出てくるが、朝の強張りは残っている。
  • 6回目 1ヶ月後に来院 初来院した時と比べると症状は50%くらいまで回復した。引っ越しの為、通院不可能となり、この時点で終了。

ご感想

男性

初回の治療である程度楽になるのがわかりました。他の治療院とは違う視点で解説してくださるので、勉強になりました。

院長コメント:6回目の再評価

ある程度は回復したと思います。5年もある症状ですし30代後半となると、数回の来院で完全に症状を無くすのは困難です。約1ヶ月で首の鈍痛が半分まで楽になれば生活の質が向上しますし、良しとしたいところです。

2020年に出された慢性痛のカイロケアのプロトコルでも、6回の来院ごとに再評価をすることが薦められています。

もし継続して来院する場合は、この時点で次の6回で、どこまで持っていくかを話し合います。数年間ある症状ですとしっかりコントロールできるようになるには、それなりの時間が必要です。

男性は要注意

また男性で長年首の症状がある方は、ご本人が思っている以上に頚部の機能が損なわれている場合が多いです。症状を持っている期間が長ければ長いほど、回復に時間がかかりますので早めに判断をして来院されることをお勧めします。

これは真面目に取り組まないと痛み止めを常用することになります。それでもいいではないか?という考えもありますが痛み止めの常用は交感神経を有意にして活性酸素を多く生み出し続けますので、多くの不利益を生じます。

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