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世界的な流れで、手術の費用対効果が疑問視されてきています 保存療法を選択することをお勧めします
脊柱管狭窄症について
About Spinal canal stenosis
保存療法を勧める理由
脊柱管狭窄症は病態を表す言葉であって、脊柱管が狭くなってるという原因(疾患)を表す言葉ではありません
たしかに画像を撮影すると脊柱管が骨変性や黄色靭帯の肥厚などにより、狭くなっているのですが自転車に乗る時にお尻が当たる部分の麻痺(サドル麻痺)や、男性ならば歩行時に勃起するなどの障害(馬尾障害)がなければ手術の適応ではありません(European COST 2004)
基本的には手術の適応ではないということです
手術について
脊柱管狭窄症への減圧椎弓切除術に関する論文74件を厳密に検討した結果、優または良と評価できたのは平均64%だったが、論文によっては26%~100%もの開きがあり、研究デザインにも不備が多いためその有効性は証明できない
(1992 Jan.Turner JA, Ersek M et al)
手術について2
自然経過は比較的良好です。脊柱管狭窄症と診断された腰下肢痛患者88名を対象に減圧椎弓切除術の成績を6年間追跡した結果、1年後の改善率は89%だったが6年後には57%に低下し17%は再手術を受けていたことから、これまで報告されていた成績より悪い。(1991 Jul.Katz JN, Lipson SJ, Larson MG et al)
インストゥルメンテーション手術(金属のネジとプレートを使用)によって固定力を向上させても、それが臨床転帰(治療成績)の改善に繋がらないことを明らかにした国際腰椎学会でボルボ賞を受賞した研究です。
脊柱管狭窄を伴う変性辷り症患者76名を対象に、器具固定群と骨移植固定群の術後成績を2年間追跡したRCTによると、器具固定によって骨癒合率の向上は認められるものの、それが必ずしも臨床症状の改善に結びつかないことが判明(1997 Dec,Fischgrund JS, Mackay M et al)
施術はどんなことをするのか?
基本的なカイロプラクティック治療と運動療法などを組み合わせて行っています。病態に対する認知を変えていくことも行っています。
長期スパンで考えた方がよいため、日常生活で行うエクササイズも当院で行い、通院毎にどれくらいの運動をなさっていたのか、それくらい症状に変化があったかを確認しながら対応しています。
ランニングやウォーキングを初めるなど、ライフスタイルを変えていくことがとても重要です
どれくらいで回復すると考えるのか?
症状はゆっくりと改善していきますが、数ヶ月~年単位で考えたほうがよいです
保存療法の成績としてのデータは、3~8年の追跡調査で 改善が15%~45%です Amundsen T,et al.Spine 25 1424-1435 (2000)
変化が無かったものとしては28.8%~75%です![]()
これらの研究は1980年代後半から行われているものです。ですから保存療法の対象が温熱療法や機械によるけん引が主体の研究結果です。
ヨーロッパガイドラインを始め、効果的な保存療法の数も増えてきているので、現在では上記の数字よりは高い回復率であると考えられます。情報を入手したらアップデートいたします。
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脊柱管狭窄症は膀胱障害やサドル麻痺が無い限り手術は薦められません。
世界的には保存療法を第一選択にしています。
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