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カイロプラクティックの首への施術は危険ですか?

カイロの首治療は全く危険が無いわけではない、ではどれくらい危険か

カイロプラクティック、首への治療で死亡事故 in The United Statesから考える

恐ろしい印象だった死亡事故のTV放送

先日友人から怖いテレビを観たということで報告を受けました。たしか2016年の10月くらいに記事になった内容です。カイロプラクティックの治療を受けてお亡くなりになった女性が雑誌プレイボーイのモデルということもあり、日本でもかなり反響を呼んだニュースです。https://goo.gl/Fjb4yB(現地報道の一部)

2017年4月に某テレビ局が改めて「世界の仰天ニュース」として放映しました。報道番組をご覧になった方、噂で聞いた方も少なくないと思います。この点に関してWHO基準のカイロプラクターの意見や反応があまりWeb上で見られなかったので、私としては何か言及する義務が少しはあるのではないかと感じ、敢えて取り上げてみます。

事故が起きた背景と対応の推察

私は直接存じ上げないのですが、業界では実際に施術を担当したカイロプラクターは地元では有名な先生らしいです。どのような意味で有名までかは分かりません。一般的にはメディアに出演したり、沢山の患者さんを診ている先生は有名な先生と呼ばれます。考える女性

私が事故が起きたその場所に居た訳ではありませんから、施術の前に実際にはどのような検査が行われていたのかは不明です。

基本的にはカイロプラクティックでは初診の患者さんには、血圧のチェックやBarre’ Leiou:Sign(バレ リュウ サイン)という整形外科検査を行うとされています。これは放送で言われていた「椎骨動脈の傷害」や随伴する交感神経の障害で起こるバレ・リュウ症候が出るかどうか判断するテストです。

しかしバレ リュウサインという整形外科検査は、精度はかなり低いと聞いたこともあります。簡単な整形外科検査だけで多くの病態が発見できるのならば、高額検査機器は不要になってしまうので、当たり前と言えば当たり前ですが…

保険診療でドクターとして君臨するアメリカの著名カイロプラクターですから、恐らく忙しい環境だったのではないでしょうか。

医療機関へ紹介するべきではあったが

被害者の女性は30代前半ということもあり、椎骨動脈の不全が起きていることは珍しいです。1回目の施術後に症状が改善していないことは状況によっては珍しいことではないのですが、TV放映のように悪化しているような状況の時は医療機関に診てもらうような選択を検討するべきだったかもしれません。テレビ画面

しかし30代前半の女性に椎骨動脈の重度のアテローム変性があるのは想像しづらい事は確かです。椎骨動脈が壊れてしまうような血管状態であれば、日本で行われているような健康診断を行っていれば、何らかの指摘をされるような状態が考えられます。(たとえば高コレステロールなど)

アメリカのカイロプラクターは血液検査もできると聞いたことがありますが、どうなんでしょうか?

放送でも言われていることですが、この事故は極めて稀なケースでカイロdoctorの州免許の取り上げはしていないと報道されていました。

”極めて稀なケース”とは実際どれくらいの確率か

では実際どれくらい稀なのか。日本カイロプラクターズ協会のホームページからの引用になります。詳しくは日本カイロプラクターズ協会のホームページをご覧ください。http://www.jac-chiro.org/research_05.html

頚椎のアジャストで脳血管障害が起きる確率

WHO指針に準拠した大学教育が公的に実施されている海外では、頚椎マニピュレーション(頚椎アジャストメントと同義)による脳血管障害の発生頻度は40万回に1回 、100万回に2~3回 、100万回に1.46回 、130万回に1回 、585万回に1回 などと報告されています

報告によりバラツキがあるようですが、40万回から585万回に1回起きうるという数値が出されています。確率的には0.00025%~0.000017094%という事になります。

これは脳血管障害が起きる確率であって死亡確率ではないのですが、参考になる数値として挙げておきます。そこで、この数値を稀と考えるか、危険と捉えるかという事になってきます。

※WHO指針に従った教育を受けていないカイロプラクターの施術については、もっと高い数値になることが予測されます。技術云々もそうですがリスクマネージメントも含めてですから。

リスクとベネフィット

代替医療もそうですが、医療にもリスクは付きまとうものです。リスクとベネフィットから他の医療と比較してみましょう。

タミフル

それでは例えば話題になった「タミフル」による死亡事故はどれくらいの確立か。ネットで検索すると錯乱して転倒などで死亡する確率10万回に1回、200万回に1回とあります。確率しては0.001%~0.0002%という事になります。インフルエンザの薬

確かにインフルエンザ自体が高熱による障害、死亡に至るリスクを負っているので、比較をすると短期的に筋骨格系由来の首痛や頭痛で死に至ることはないので(長期的には短命傾向になります)カイロ治療はリスキーで危険とも言えます。

市販薬(風邪薬など)

それでは他の薬はどうか。母数が解らないのですが、風邪薬などの市販薬の副作用による死亡数が5年間で15例発生しているようです。確率としてはどれくらいになるのでしょうか?調べようがないのでしょうが、1年間で3名死亡するということになります。

じゃあ聞くけど、頚椎の手術による死亡リスクってどれくらいなの?

それでは頸椎の手術による死亡確率はどれくらいか?日本語でググっても10ページ目くらいまで調べましたが出てきません。以前著名な先生から聞いたのですが、web上の殆どの記事が宣伝の為の物になっているようです。(あ、そのまんまさんのホームページもそうか…)

実際に自分で調べるしかない

手術道具

手術の道具

カイロの研究もそうですが、欧米ではリスクとベネフィットについては真面目に検討される為、実際に医学論文から抽出してみます。

さて勉強がてら拙い英語力でpubMedで調べてみると出てきました。

65歳以上への背骨の手術

取り敢えず65歳以上の方ですと。9.8%の方が術後に何等かの合併症か死亡だそうです(殆どは合併症だと思われる)。
配分は解りませんがカナリの確立だと言えます。https://goo.gl/lOU3PF

2017年6月10日の追記になりますが、直近の医療事故のニュースになります

■行政ファイル:稲沢市民病院で医療ミス /愛知 2017年6月4日 (日)配信毎日新聞社

 稲沢市は、同市民病院で2月に腰痛などで手術を受けた女性(60)が術後に両脚にマヒが残り、車いす生活を余儀なくされたとして、6月定例会に損害賠償金の支出を求める議案を提出する。

女性は今年1月から脚が重く、歩くのにも不自由を感じ、同病院の脳神経外科を受診。右足の痛みがひどく歩くのも困難になったため、2月26日に手術を受けた。術後、両脚の運動機能がマヒし、排尿排便障害も起き、車いす生活になった。市は医師の手術ミスを認め、慰謝料、住宅の改修費用など合わせて約3400万円の損害賠償を支払うことで女性と合意した。

newsになっていない事故も多数あるとおもいます。この方は60歳ですから上記の論文より事故の確率は下がるとはおもいますが十分に起こりうる事故の一つだと考えられます。

 

18歳以上約3万に対する調査では背骨の退行性変性(まあ、言えば老化など)に対する手術後、の再入院や再手術の可能性は30日、90日後でそれぞれ5.4%と10.0%。

うち再手術や医療を必要とした割合は31%、21.9%で縫合不全や、血液凝固障害、最悪の場合は血栓塞栓症(いわゆる血栓症)、大量出血や合併症(いろいろな病気が出てしまう)すみません。死亡リスクまでは出ていないですhttps://goo.gl/2vO7fk

 

頚椎への手術

258人の患者さんに対しての頸椎とその周辺への手術での死亡者は0人 https://goo.gl/VBS0RJ

ちょっと母数が少なすぎるかもしれませんが、2017年のこの研究では0リスク

 

腰椎の手術では1年内に約0.67%が死亡背骨への手術

腰椎の手術をして1年以内に手術が原因でお亡くなりになる確率は408/61 166人で約0.66704%です。ですから1000人に6人といったところでしょうかhttps://goo.gl/onsYDd

 

一つ言いたいのですが、これはお亡くなりになる確率です。これらの事については日本語で調べても出てきません。何で誰も触れてないの?日本語で…

頸椎の手術についても調べてみないとな…ということで頸椎のオペに絞ってPubMedで調べたのですが、大規模な研究は未だ行われていないのかもしれません。

そこで背骨への手術と死亡で少し調べてみました。

背骨への手術は1000人に3人が死亡手術の様子

別のコホート研究では27730の背骨への手術の内87人が死亡しているといしています。死亡確率は約0.314%ですから、1000人に3人くらいですか。https://goo.gl/3ssbrb

勿論状況にもよるのですが、この10万人に1人が死亡する背骨への手術が高いか低いかは解りません。それぞれの方が判断するしかない数値であると思います。

ちなみに腰痛への手術はヨーロッパガイドラインでは2年間保存療法を行っても変化が無かった時に検討する選択肢の一つだそうです。

 

向精神薬による死亡確率はどれくらいか?これに関しては統計もしっかり取られていないのが現状のようです。(これも英語で調べないと出てこないのかなあ)。

5年間での抗うつ薬の調査

アメリカの退役軍人による調査ですと、抗うつ薬で10万人に88人~247人が自殺するという論文がありました。
0.088~0.247%が自殺するという研究がありました。1000人に1人か2人といったところでしょうか。https://goo.gl/ULmEPt

こういう服用薬の場合ずっと飲み続けてという数値ですから参考までというこになります。

余談になりますが日本国の”精神病院”での1か月以内での死亡率は24%

国会で報告されている数値ですと、日本国で平成26年6月に精神病院へ入院した方は、3万人、うち一ヶ月以内の死亡退院が1250例、だそうで精神病院に入院して1か月以内に死亡する確率は約24%。あくまでも1か月以内の数値ですから実際はもっと多いと考えられます。

平成26年の別の月では約1割が死亡退院している月もあるそうです。(具体的な資料がほしいなあ…)

これは知らない方も多いですが、お薬の多剤処方でお亡くなりになることが多いそうです。

入院される方が全く悪いわけではないとも思いますが、取り敢えずこちらの数値のほうがカイロプラクティック治療より危険であるような気がします。

 

カイロプラクティックの首への施術は全くの0リスクではありません。しかし世界中で法制化され有益であると判断されているカイロプラクティックですから一概に不安を煽るだけでは国民の利益にならないのではないでしょうか。

上記のような対比をして、本当にカイロプラクティック治療が危険であるかを、それぞれの方が考えてほしいです。

そのうえで首へのアジャストが怖いという方は申し出てくだされば、他の施術で対応することができます。遠慮なく身近なカイロプラクターにお伝えいただければと思います。
  

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