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伊藤孝英
院長
ロイヤルメルボルン工科大学健康科学部カイロプラクティック学科日本校卒業。B.C.Sc(カイロプラクティック学士), B.App.Sc.(応用理学士)。従来の筋骨格系障害としての腰背部痛から生物社会心理的要因としての腰背部痛へとシフトチェンジ。鬱や不安障害にも着目したマルチモデルでヒューマンケアしています。

腰部椎間板ヘルニアで入院後

左脚の痛みを主訴として腰部椎間板ヘルニアの診断で入院したが1週間何も変化がないため自己判断で退院。新たな対策を検索してカイロプラクティックを受診した方です。

目次

ギクッとやったわけではないのに…左脚全体が痺れてきた

30代男性 造園業

  • 朝起きた時からどんどん痺れが出てきた
  • 病院で検査をして1週間入院をした
  • 入院が長引きそうなので、自己判断で退院
  • 痛みが全く治まらず不安で仕方ない
男性医師

ここで一番問題なのは、不安で仕方がない…という部分です。不安感が強いと回復を遅らせ慢性化しやすいから。

そのまんま

卵が先か、鶏が先かの議論になりますが、そもそも不安が強い日常の結果としての下肢症状かもしれないからね?

状態:歩くのがやっと

疼痛図
典型的な神経根症状を示す図

症状は8日前の起床時に出て、その時は痛みで起き上がれなかった。左お尻からふくらはぎの中間までの耐えがたい痛みがあります。痛みの強さは、いままでの人生で最大の痛み(10/10)。横になっている時は痛くない。

椎間板ヘルニアの状態は気にしなくていい根拠
腰下肢痛患者246名を対象にMRI所見と保存療法の治療成績について2年間追跡した結果
椎間板ヘルニアは腰痛患者の57%、下肢痛患者の65%に検出されたものの、治療成績とヘルニアのタイプ、大きさ、活動障害は無関係だった。

検査、施術

  • SLR20度で痛み
  • 腰部起立筋群に左足の症状を誘発するトリガーポイントを触知。指による押圧で血流を促す
  • ヘルニアに対する認知の転換。集学的なリハビリテーションアプローチ
  • 電話によるサポート
  • 様子を見ながら、運動療法を増やしていく
  • 発症から5週経過した時点で、完全に
  • 7回目の来院から、活動記録表を用いた運動促進
そのまんま

整形外科検査のSLRで陽性ですので、教科書的にはお医者様の診断どおり「腰部椎間板ヘルニアの疑い」ですが、一方で腰方形筋の筋硬結の押圧で、左腿裏への主訴が誘発できています。

男性医師

整形外科的には画像診断から判断することが多く、画像に何か確認できれば診断が出されることになりますが、最近では初期段階での画像診断はむしろしないほうが良いという勧告が出ています。

初回の治療後は反応が良かった

比較的早い回復だったとおもいます。電話によるサポートが必要なのは下記のように次の来院までに症状が戻ることも前半は良くありました。

お伝えしてある呼吸法等のセルフコントロールを継続されているかどうかが中期スパンでの回復成功に不可欠ですから週1の来院ですとお電話で確認しつつ励ます意味も含まれています。

ご感想

男性

1回目の施術の後、脚の痺れは随分楽になったが、次の日に車に乗ったらまた症状が出てきた。
病院でのMRI検査がなかなか頭から離れなず、途中までは、なかなか先生の言っている事が理解できずにいたが、症状が楽になる時間が増えてからは、聞く耳を持てるようになりました。
途中で気合を入れられたのも、振り返れば必要な出来事でした。
最初のうちは、施術で楽になるが、仕事にいくとまた悪化するという繰り返しだったけど、先生に励まされ早めに職場復帰して良かったです。

腰痛や痺れは怖いものではありません。痛みが大きいためついつい立ち向かうこと(自分と向き合う事)を辞めてしまい他に責任を転嫁したり、誰かを恨んだりする時間を作ってしまいがちです。
この方だけでなく皆さんそのような傾向ですし、その心が症状を生み出しているといってもいいでしょう。

医療制度の中で出来ない事を提供
これまでの腰痛研究で安静臥床の禁止、不必要な画像検査を行なわない、患者自ら腰痛に立ち向かう姿勢が有効であることは判明しているものの、医師は医療制度や営利的圧力に拘束されているために臨床現場で最善の腰痛治療が行なえない

https://journals.lww.com/backletter/toc/2000/15050

活動性の維持を図る

MRI画像により腰部椎間板ヘルニアと診断された、典型的な神経根症状の方でした。1週間入院されてからの来院でしたのでMRI画像が相当脳裏に焼き付いていたようです。

当院は必要な時は認知行動療法の活動記録表をもちいて、積極的な活動活性を促しています。この方も当初は腰が壊れているという認識を捨てきれず、なかなかお伝えしている運動をしてくださいませんでした。

入院するような人生最大の痛みがあれば当然といえば当然ですが、この簡単な運動が日常的に行えるか否かが、ある程度の回復までは大きな鍵となります。

腰痛治療 失敗の歴史
過去百年間の腰痛に関する話題のほとんどは整形外科的な解釈と治療の話で、椎間板ヘルニアや背骨の変形,ズレなど解剖学的損傷とそれを治す方法を見つけ出そうとしてきたが、こうした機械的(mechanical)な方法は失敗だったことが判明している。

https://journals.lww.com/backletter/toc/2000/15050
男性医師

冒頭に「不安」が一番の問題と言いましたが、正確な情報をお伝えして症状が楽になると信頼関係が生まれ安心感が生まれます。

信頼してくださったおかげです

最初の数回の来院で効果がないと諦める相談者もおられますが、他の治療を考慮するのは4~6週間経過しても何の効果もない時です。この方は諦めずに通院してくださいました。活動記録表にも面倒がらず記入してくださったのが回復に向かった理由です。

中には1、2回の来院で劇的な回復を求めて、まかせっきりの気分で来院される方もおられますが、そのような方は回復する要素が少ないです。

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